今日の午前は3月9日に行われる味噌作りのために、みんなで糀を仕込みました。みなさん、「こうじ」には二つ漢字があることをご存知ですか?「糀」と「麹」。
今日使ったのは「糀」の方で、これは味噌用の糀です。
今日の講師役のやすえどんは、木の花創設期から木の花の醸造部門を担当してきました。まずは、エプロンとバンダナ姿で集まった受講生たちと共に、カタカムナの5首と6首を奏上。
そして、この微生物の世界とカタカムナが解く宇宙真理の世界について、やすえどんは次のように話しました。
宇宙の響きを醸す 命を作る糀づくり
糀菌はカビの一種で生育適温は34~37℃(これは人が受胎する体温と等しい)、湿度は80%~90%を要します。繁殖条件が満たされると、蒸したお米に付着した菌は発芽して白色の菌糸を出して綿状に広がります。繁殖が進むと酵素が生成され、糀が全体に広がって浸透し、美しい花(菌の胞子)を咲かせます。繁殖条件を満たす手段とは、目には見えないもの(菌)との対話、そしてその時々の気候との相談。すなわち直観を働かせ菌にとって心地良い環境を作るということです。このようにして糀という生命が誕生します。
目には見えない世界(潜象界)「カム」から目に見える世界(現象界)「カタ」へと生み出す「ナ」。宇宙の響きを感受して・・・。
糀の命は、変化、変容、変態し、高度な精神文明を築いた上古代の「カタカムナ人」が表現した生命や物質の発生、消滅を垣間見せてくれます。
ある日の作業で、仕上がった糀をもみほぐしながら、ヘルパーのともくんとの会話。
やすえどん: 糀づくりは神の存在なくしてはありえないよね。
ともくん: 人智を超えていますよ。科学では作れないですよね。
やすえどん: 時々思うんだけど、一体これ(糀菌)を誰が作ったんだろうって?
ともくん: 試験管でも作ることはできないですからね。
糀は人の腸を整える働きをするチョウ優れもの。健康への導きの菌。神さまは人の心のみならず、その肉体をも浄化するようにこの世界(地球)を作られたのですね。
まずは浸水させたお米を、カタカムナのウタヒを上げながら布を敷いたセイロに入れていき、釜戸で蒸します。すぐに大麦も蒸していきますのですが、その間、先に蒸しあがったお米をきれいなゴザの上に広げていきます。大麦が炊き上がるまでちょっと休憩。
その間、3日のフリープログラムの時に仕込んだ御神酒の発酵状態を確認します。
出来上がりは10日後になりますが、みんなで味見しました。さらっとした甘みで美味しかったです♪
そうこうしている間に蒸しあがった大麦を、先に広げたお米の上に広げていきます。そして全体の重量の0.01%の分量の「糀菌」をふりかけ、きれいに洗った両手をこするようにして全体にまんべんなく混ぜていきます。そして最終的に30度くらいまで温度を下げていきます。糀菌、空気中に漂う菌、そしてみんなの菌が、こうして混ざり合っていきます。なので、この糀は「真学校メンバー」のオリジナル菌なのです。
菌をむしろの上で混ぜるときに外側に出ないように木枠があるのですが、それは建築チームのヒロッチが丁寧に作ったものでした。そこから、昔のヒロッチの仕事が粗かったけれど、日々の生活からの心の学びを通して変化し、仕事を丁寧にするようになったことなど、メンバーそれぞれの心の歩みと変化の話などが出ました。
こうして十分に混ぜ合わさった糀は、もろ箱に分けて移され、お風呂場を改造した微生物室にて3日間発酵させます。そして9日の午後に行われる味噌作り講座で使われます。
さぁ、どんなお味噌ができるでしょうか。楽しみですね!