第18・19日目:性と宇宙

二日間に分けて、性と宇宙の講義がありました。

【3月3日の講座】

人々の関心を引いて止まない「性」は汚いものとして封印され、人々はオープンに語り合うということをしません。しかし、地球上では日々無数の性の交わりが行われています。この性の交わりは、何のために行われているのでしょうか?性の交わりは、子孫繁栄のためと言われていますが、本当にそうなのでしょうか?実際、性の交わりは子作りを目的としていない場合の方が多いのです。

男女が惹かれあうのがなぜかは解明されておらず、その欲求はメディアによってコントロールされ、お金儲けに利用されています。

又、我々はみな例外なく性交によって生まれてきますが、キリスト教はマリアは処女懐胎したとしました。であれば、この世界は女性だけでよいはずです。なぜ宗教の中で性がそのようにゆがんだのでしょうか。男女が交わることは汚いものとされ、性を語ると人間に秩序を提供できないので、性がタブー視されてきました。

カタカムナのウタヒの中の約8割は性についての解説であるといわれています。しかし、人類の性についての意識は低すぎ、その根本の原理はなかなか理解されないので、性の奥義は長い間封印され、密教として受け継がれてきました。性については、人間性を高めてから話をする必要があります。

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宇宙の始まりは言葉であり響き、そして響きは宇宙の最初の想い。想いは心であり、その心を持って生きることが性の始まりであり、宇宙が陰と陽に分かれ、陰陽の交わりの繰り返しで宇宙が創られていきました。心が生きると書いて「性」という文字になり、それは男女の交わりの「性」と同じなのです。一般的に考えられる性へのアプローチとは違った切り口で、性のメカニズムをひもといていきました。 2

ここで、受講生のみんなに「『子孫繁栄』以外の性交の目的は何か」という問いかけをし、たくさんの意見がホワイトボードに書き出されました。性についてオープンに語り合うという場がなかなかない中で、受講者から活発に意見が出るおもしろい場でした。

 【ホワイトボードに書かれた内容】

ストレス解消(癒し)、快楽、愛を深める、互いを知るため、エネルギー交換、ノリ、
快楽依存、収入を得るため、自己満足、相手を支配しようとするため、
相手をつなぎとめるため、依存させるため、依存するため、心が寒い、運動、
美しくなるため、自己顕示欲、生理現象(習慣)、娯楽、探求心、
自分の性を表現するため、本当の自分を知る(一つであることの確認)、柱を立てる、神事

書き出したものを、良い印象と悪い印象のものに分類し、本来の性の目的は何かを話し合いました。

子孫繁栄、癒し、愛を深める、互いを知るため、エネルギー交換、美しくなるため、生理現象(習慣)、探求心、自分の性を表現するため、本当の自分を知る(一つであることの確認)、柱を立てる、神事、世界観を広げる、解放、宇宙に良い波動をもたらす

本来の性の目的とは何か、みんなで考えてみました

・エネルギー交換のための交わり
・湧かれた陰陽が一つになろうとする行為
・愛を表現し、確認する行為
・乱れたものを正常に正すこと=秩序立てる
・性行為は柱を立てることなので、秩序を元に戻すために行う行為。
・対話を円滑にするためにする行為(阿吽にする)→これまでは通すことで執着が生まれて余計通りにくくなっていた。
・儀式として物事の始まり終わりのけじめをつけるため

この後、「ない世界」(この世界の奥にある世界=潜象界)から「ある世界」(現象界)が生まれる原理について学び、そこに性の秘密が隠されていることを学びました。宇宙創造の目に見えない最初のプロセスから、「ア」という高次の存在が発生し、アマノミナカヌシが現れ、さらにそこから、カミムスビ、タカミムスビという陰(左回り、拡散)陽(右回り、収縮)の神が発生し、この造化三神がもとになって、現象界の創造が始まります。このメカニズムが、心という文字の元です。

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性とは「心を生む」あるいは「心が生きる」と書きます。この世界の全ては、天の心から生まれてきたのです。全てが天からきた一本の柱「天の心」のもとに陰陽が合体して生まれる、それが性の仕組みです。存在の元の部分の認識が汚れて狂っているために、この世界が全て狂っているのです。天から来た一本の柱「天の心」=「天の理」が忘れられ、その認識がないので、陰陽(男女)の交わりに芯がなくなり狂っていくのです。

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形の奥には、心や道理があります。つまり、形として現れた「命」の奥には「性」という仕組みがあるのです。その仕組みの奥には、天の心すなわち道理があり、形に天の心(道理)を入れていくことが一本芯を通すということなのです。今の世は、形優先で、人は心が曇っているので「形の奥にある天意」を感じることが出来ません。ですから、性の奥に秘められた意味も理解出来ないのです。

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宇宙で星が生まれる仕組みも、地球で生命が生まれる仕組みも、みんな同じ神聖な性の原理からなっています。性の交わりは、星生みと同じ高い意識の元に行われるべき神事なのです。

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【3月4日の講座】

性から生まれた全ての存在は、地球上で生態系ネットワークを形成しています。人間以外の生命は、それぞれの役割を果たしながら、全体のためにあります。人間だけが、多様な選択肢の中で迷い、他を羨ましがり、はまりどころが分からなくなってさまよったり、他に害を与えたりしています。

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「あなたのままで良い」ということには、あなたに与えられた「ポジションをしっかりと担う」という義務が発生するのです。自由気ままにわがままをするということとは違います。自由と義務の両方を意識して成り立つものなのです。又、他をうらやむという心は「足るを知る」という感謝の心がないことの表れです。

統合された個性的人間が、多様性の元につながること、それがコミュニィティーの仏陀です。

性とは全てのものが存在する根本の原理であって、その性が汚れているために、この世界の全てが狂っています。狂っているとは、「天の心」「天の道理」が忘れられ、人知で世界が動いているということなのです。

天の道理を地上に降ろすことを「カムウツシ・アマウツシ」といいます。この世界は、天(カムの世界)からエネルギーや原材料を補給されて運営されているのです。そして寿命が来れば、その存在は解体されて、又 天に帰って行きます。このことを天然循環といいます。

性の原理も同じです。男女が対向することで、「天の道理」を感受して地上に表現することが、本来の性交の目的なのです。カタカムナでは、こういう性をマイナスエントロピーの性といいます。オープンでおおらかで、疲れがとれ、若返る性です。それに対して現代人の性はプラスエントロピーの性といい、快楽を求めるための性になりはて、汚くていやらしい秘め事になっています。

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では、正しく性を表現するにはどうしたら良いのでしょうか。そこで「知意行一体」で、

  • 世界観を広げこの世界のメカニズムを知り(知)、
  • 宇宙の受け皿となる事を決意して(意)パートナーを選び、
  • 高次元の波動を持って生きる事が社会に還元される。(行)

ということが必要になるのです。

高い意識波動をもっているものが、それを伝授してゆき、みんなが直接宇宙とつながるものとなると、そこではみんなが同じ事をしなくてもよい個性的で多様な存在がネットワークする世界を形成します。

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「尊きものを見つけてそこに行き救われるよりも
自らが貴きものとなって 世を救えるようなものとなれ
これからは一人一人がイエスや仏陀であるぞ」

「人々が集い語り合え、語り合うところから真実が生まれる」


午後はフリータイムでしたが、受講生からのリクエストがあり養蜂とコンポストトイレのプレゼンテーションでした。

養蜂のプレゼンテーションについては、いさどんと一緒に養蜂を担当しているちなっぴーがフェイスブックにアップしていますので、こちらをご覧くださいね。

 


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