第6日目:自己紹介+日記シェア

(以下、メンバーのみかちゃんが2月20日の大人ミーティング前に行われた真学校受講生の自己紹介と日記のシェアの様子をまとめてくれました)

今日は、真学校受講生の自己紹介プレゼンタイムの前に、昨日の予告通り、木の花楽団で歌を歌った。初めは「星々の会合」、そしてリクエストに応えて、久しぶりに「お帰りなさい」を歌った。お帰りなさいを歌うのは本当に久しぶりのこと。「お帰りなさい、本当のあなたに。」まさに、真学校はそのためにある。

毎日深い心のシェアーがある。

今日の発表は、みえちゃんと由佳理ちゃん。みえちゃんは、穏やかに淡々と心の内を語りほんわかしたいい場を作ってくれた。そして自己紹介の大トリは長期滞在ナンバーワンの「おやじ」由佳理ちゃん。パワーポイントを使っての発表の後、オレンジレンジの「以心電信」の替え歌を歌ってくれた。(替えた歌詞は本ブログ文章の最後に掲載します)

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この替え歌の発表の裏では多くの人が動いていた。友情出演でよしてるくんとあわちゃん。歌を決めたのはよしてるくん(よしてるくんは、以前メンバーのあやちゃんが以心電信を口ずさんでいたのを思い出して提案をしたそうです)、そしてあわちゃんと替え歌の歌詞も作っていた。マイク・カンペ・音源の準備は龍姿郎、歌詞カードを持っていたのはカマちゃんと祐君。歌の詩のパワーポイントを作ったのは文ちゃん。マイクにしゃもじをつけたのはりょうちん。場内から、「それぐらい自分でやれよ」との声も(笑)。まりねーから「じゃあ、自分は何をしたん?」との問いかけに、歌詞の中の一部を「心磨き」に変えただけ。普段控えめに見える由佳理ちゃんが自ら歌うということで、これだけ多くの人を動かしたことにみんなは驚いた。さすが、三文字陽性の横綱級のゆかりちゃん。動いた男性諸君、ご苦労様。

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次に、日記発表があった。昨日ののりちゃんに続き、今日はなおちゃんの日記。涙なみだの発表だった。今までの発表とは違う空気が流れた。自分の心と正面から向き合い、その心の変遷が綴られている日記を読む彼女の姿が、段々美しくなっていくのがわかった。

この半年間なおちゃんを見てきたいさどんから、「ケアーは違うと思い、真学校を進めた。何かがきっかけで本当にかたくなになっていたなおちゃんが、こんな風に変化していって、本当に肩の荷が下りた。今日の日記を見ていて、感謝の気持ちがわいてきた。日記を読んでなおちゃんが涙するたびに、なおちゃんが美しくなっていくんだよね。それはみんなの喜び。最近梅雨時でもないのに、湿っぽくて。こういう湿っぽさは嬉しいよね。」と語った。

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この真学校は、本当に今までのEDEとは違う。心を学ぶということを求めてきた人たちの学びの姿は、ファミリーメンバーにとっても深い学びと癒しになる。一人の変化が連鎖して次の人へと移ってゆく。そして、サポートする側もサポートされる側もなく、ただ場全体が発酵して豊饒な香りを漂わせているような良質の場が創られてゆく。

「船出」とは、ファミリーメンバーだけではない。地球上のあちこちにいて心を学ぼうとしている魂がこの波動をかぎつけて集ってくる。そして同じ船に乗って、大海原へとこぎ出す。

内も外もなく、学びの輪が広がってゆく。そういうことなのかなと思った。

みんなそれぞれに頑固だったと言っている。でもそれは時が来れば、解けるものなのだと、みんなの発表を見ていて思う。長い冬が過ぎて、共に学ぶ仲間と出会って、期が熟して、いよいよ古い服を脱いで、「本当のあなた」に帰ってゆく。その姿は美しい。見ているものの心も洗われてゆく。その約束の場に集って、その場面に立ち会っている。これこそが宝もののような時間。そしてそれを共有出来ることのすばらしさ。これが、金神様が言っている、うれしうれし、楽し楽しの正体なのではないかと思う。

まっちゃんの提案で、「金神様の問答」の最後の部分をひろっちが読んだ。

皆々様、いよいよ金神動きます。さすれば、嬉し嬉し、愉し愉しの世となりて、

まことの神代が花開く。皆々笑え、愛し合え。まこと次々現るぞ。

あっぱれ、あっぱれ、富士は晴れたり、日本晴れ。

ひふみよいまわりてめくるむなやこと。艮金神現れる。神人共に現れる。

いよいよ神代の幕開じゃ。新たな時代へ、船出の時じゃ。幕開け祝い踊ろうぞ。

そしてみんなで、てほとへとほへとかけ声かけて踊り出し、笛と太鼓が始まった。この時点で11時。毎晩こんな事をやって、木の花ファミリーの夜はふける。

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ここで、よしてるくんが「ごめんなさい」発言。「みんなのことも、いさどんのことも信じていなかった」と。「ずっと前の龍姿郎君のシェアーの時しんどいといったんですが、いさどんもみんなも言葉をかけてくれたんだけど、全然みんなのことを信じていなくて、一人で抱え込んでいました。そのことをくにさんから伝えられてそうだなと思いました。これからはみんなを信じて素直に受け取って、素直に心を出してみんなを頼ってやっていくのでよろしくお願いします。」とシェアーした。

いさどんからは「ええことやねん。なんでそんなに暗くシェアーするの?みんな階段のように進んでいくんだから。大体僕は人を信じてないし。でもそろそろ信じようかなって、今の話を聞いて思いました。(笑)前から言ってたでしょ。いつどんでん返しが来るか、構えてるって。中身がたいしてないんだから、重くしゃべるなよ。(笑)。」と、温かいコメントが。

10年前には自分の心と向き合えず逃げていったよしてるくん。4年前にも長期滞在している。そして今回、かなりのどん底からケアー滞在を希望して木の花に来た。そして、いさどんとの日記のやり取りの中、短期間で変身してケアーを卒業し、そのまま真学校に参加した。その分析の鋭さから、メンバーにも助言していた。

そんな頼れるよしてるくんが、揺れる心を素直に表現した。みんな、一朝一夕では進まない。揺れながら、行きつ戻りつしながら歩んでゆく。人間は、そのようにして進むもの。いさどんは、そんな人間を、温かい目で観ている。そういう意味では今日言ったことを明日裏切るのが人間。人間のことは信じていない、といさどんは言う。でも、こうして日々心と向き合い、人の心の頑固が解けてゆくのを見るのが、いさどんにとっても、回りで見ている私たちにとても、喜びになり、癒しになる。

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それから今日の特筆すべきは、渉君の確固とした意志を感じる堂々たるファシリテーション。今後もその能力を発揮してねと、みんなから絶賛の声があがった。

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日々、こんな奇跡の心のドラマが綴られる、真学校なのです。

(以下「以心電信」の替え歌)

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第6日目: 菩薩の里の経済、リーダーシップ講座、保存食づくり

午前:菩薩の里の経済

今朝の講義は、木の花の金庫番のなかのんの経済に関する講義でした。
最初に、なかのんの書いたブログがシェアされました。

お金とは何か?~「自分のお金」と「みんなのお金」
http://konohanafamilyeconomy.blogspot.jp/2014/10/blog-post_13.html

講義では、現在の世界の経済システムについての話や、
環境とのバランスのお話がありました。
実際のもののやり取りの25倍のお金が数字だけで動いていて、
実体のないお金が96%以上を占めているとのこと。

この講座でみんなの注目を浴びたのは、木の花の経済の仕組み。

農事組合法人と組合員の間では、給与規定も雇用契約もないので、労働基準法を適用しなくても、とても豊かに暮らすことができています。木の花ファミリーの経済は赤字になりません。その年の収入に応じて、その収入を平等に分配しています。個人として農事組合法人に集っているので、それぞれが個人経営者です。

農事組合法人で多くのメンバーが働き、そこで得た収入から一人当たり年間24万円、生活費として支出しています。

生活費は年間2千万円ほどで、生活用品、教育費、年金、健康保険、医療費など生活に必要なものをここから拠出します。

ヤマギシで育ったNちゃんから、「木の花とヤマギシとの違いは、木の花はみんなの信頼の上に成り立っていて、そもそもの心の部分が違うのですね」とコメントがありました。

経済

お金の流れはあるのに、一人一人がお金に対する所有意識が無いというのが一般とは異なるところ。外勤で得たお給料も、全体で得た収入も、全て経理のなかのんのところに行く。一個人と言う意識ではないので、どこにあるお金もみんなのお金という意識。

企業体がゆりかごから墓場までをすべて賄っている。共産主義でもここまで行かないですね。

みんなの意識はこういう形。
みんなの意識はこういう形。

受講生のみどりーぬは、

「生きること=お金 になっている。それが恐怖を生むしね。」

生きることは、働く(傍ハタを楽にする)こと。
そうすることで、互いに支えあう豊かな暮らしが実現するのです。
調和な心があってこその、この分かち合いの木の花の経済。

これからの時代の社会モデルとなるでしょう。


午後 前半: リーダーシップ講座 @ 宮ノ下広場

今週はず~っと教室に座りっぱなしだったので、今日は青空の下、木の花の聖地である宮ノ下広場に行きました。今日のリーダーシップ講座は野外授業です。

最初にみんながイメージする「リーダーシップ像」について、イメージを出し合いました。
そしてこれからのリーダーシップである「エマージェント・リーダーシップ(立ち現れるリーダーシップ)」とは、どのようなものかを少し話をしました。

そして、それを体感するためのゲームを2つしました。
最初は、渡り鳥のワークショップ
5人一組になり、一人が先頭のリーダーの渡り鳥の役をします。
残りの人は後を飛ぶ鳥の役割です。
リーダーとして飛ぶ人、後をついていく人、それぞれの感想を出し合って行く中で、リーダーシップをキーワードに個々の心の癖が浮き彫りになります。
それは、今後、リーダーシップをとる際に、意識するポイントになります。

そして2つ目のワークショップは、ビーチボール大会。
チームの全員が必ず一人2回ボールを触るというもの。
途中落としたらやり直し、そしてボールを止めて持ってはいけないいうのがルール。。

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ゴールを達成するためには、誰かしらがリーダーを務めていく必要がある。
その過程の中で、リーダー的な役割をする人が変わったり、それをサポートする人が出てきたりする。日本ではあまりないことだが、海外でこのゲームをやると、感情的になって怒り出したりする人もいて、そういう人がグループで出て来ることも含めて学びとなる。

みんなで色々と試した後、台湾から来たぶんちゃんが良い提案をしてくれて、これまでになく早いタイミングで、ゴールを達成!そこで、遅れて講座に参加したなおちゃんが登場!
再度ゴールに向けてチャレンジし、難なくゴールを達成しました。

やってみての感想をみんなでシェアしました。

上手くいった点は、

  • 一体感があった。
  • 意思疎通ができていた。自分のことしか考えていない場合はダメ。
  •  みんなが全体を気にしていた。
  • 最初からできると思っていた。
  • 全体で方向性を決める必要があった。
  • ぶんちゃんが伝えるのが上手だった。
  • 一人だとあの方法は思い浮かばない。みんなでアイディアを出し合ったのが良かった。
  • みんなのまとまりが早かったし、皆素直だった。
  • 声掛け合って息が合っていた。
  • ボールを落としても誰もその人を責めず、前向きだった。

ここで出てきたポイントが一つずつ解説されていきました。
これをビーチボールのゲームの感想と受け取るのではなく、日常に活かしていくと、
物事はうまくいきますね。


午後 後半保存食作り

昼食後に、リーダーシップ講座で体を動かした後は、保存食づくりです。

今回の保存食づくりは、微生物の力を活かした、納豆と甘酒、糀納豆がメニューです。

納豆は下痢にも便秘にも良いそうです。
納豆は下痢にも便秘にも良いそうです。

黒豆納豆を仕込んだ後、みんなでよしてるくんの口癖の「ドゥーワッチュ」でエネルギーを注入しました(笑)

みんなでドゥワッチュをしてエネルギーを注入!さぁ、どんな風に出来上がるかな?

みんなでドゥワッチュをしてエネルギーを注入!さぁ、どんな風に出来上がるかな?

<やってみての感想>

  • 納豆菌のように強くたくましく生きていきたい。
  • あんなにちょっとで納豆になると思わなかった。
  • 食べるときの気持ちも、その強さをいただいているんだなという風に変わって来る。
  • 納豆になる豆が畑から育てられている段階から考えると、本当に愛情をかけて作られている。台所から出る生ごみを、一昨日の講座で生ごみたい肥を循環させたことも考えると、本当にここの生活は自然界と同じように、終わりのない循環がされていて無駄がない。そう考えるとすごい。納豆づくりだけを断片的に観るとそれだけだけど、すべてのプロセスを通して考えるとその物語がすごいと思う。

そして、今日はキッチンで漬物をつけているえいこばぁちゃん(以下EB)と、納豆を作っているはるちゃんが参加して、みんなで座談会をしました。

はる:昨日、「恵みいただきます(月に一度の菜食レストランのイベント)の試食会をしたが、とてもいい感じだった。これまでとの違いは心の問題。今まではばらばらしていたのが、一つになった感じがある。物理的なことに凝っていたことで、みんなが疲れていた。でも心が一つになることで、「今までで一番おいしい」という人もいて、しかも楽にできた。

振り返ってみると、今回は心が入っていて、みんなの心が一致した時にまとまったのだと思う。これからもそこを探りながらやって行きたい。今までは、一人一人が抱え込んでいて、空気が重くなって行くのを周りも遠目に見ていたが、

周りがくれるアドバイスの際に、心を伝えらえていたのが物理的なことばかりに気持ちが行っていた。自分たちの心が定まると、これでいけるなというのがわかって来る。

あわ:なぜそんなに変わったのでしょうか?

はる:みんなの波動で(笑)
真学校が始まって、昨年のEDEとは違って、みんなが心から学んでいることで、自分もそうだなと、この20年何していたのかなと思うようなことがある。

たか:僕も、真学校が始まる前と後で、楽しみとかリラックスのエネルギーが変わったのを感じる。

EB: 今までは、報告してバラバラと帰っていくけど、今は一人が話すと全体的にまとまっていく。昨日それを感じた。

みど:納豆菌みたい。

きょうこ:それぞれ素材があるけど、糀菌が介在することで100種類以上の酵素が出るそう。違う人たちの個性が発酵すると、人と人との世界もみんなが醸し出すと、すごい成分が生まれるな、個性以上のものがあるなと思う。共通している部分があるなと思う。

みど:講座が終わって帰ってくると、みんなが「今日はどうだった?」と聞いてくれる。それがとても温かい感じで嬉しい。

はる:今までよりもずっとみんなが何をやっているのかが気になる。

きょうこ:みんなの学びはわたしたちの学びだと思う。

みど:程よく距離を保ってもらいながら、ちゃんと見てもらっているのを感じる。そしてほんと~に、ご飯がおいしい。毎日違うメニューを出してくださるというのも嬉しい。

EB: 昨日も、メニューを決めるのに、素材としては芋ばかり。その中でいかに違うメニューにするか。

みど:アイフォンで撮った写真を見せてもらった。冷蔵庫に献立が貼ってあって、作ったものがチェックしてある。まだこんなにメニューがあるんだと思うと、その愛情を感じる。

ゆみ:作っている方も楽しい。

はる:納豆づくりも神事。開けるときにドキドキする。

EB:酵素玄米ものんちゃんが歌を歌いながら混ぜている

きょうこ:技術ではなく、想いを入れていく。はるちゃんが納豆を作るようになってから、すごくおいしいと思うようになった。何かあるんだろうなと思う。今日も二人に来てもらったのは、方法でないところで、何かみんなに感じてもらえればいいなと思った。

あわ:作るときにどういう意識で作るの?

はる:みんながおいしく食べれるように。ちょっと緊張しながら。

EB:ここが始まった時は、鶏を飼うことで、生き物を知るということをした。
鶏が死ぬことで学べば、死んだ鶏も活かされる。
鶏が死んでいると泣けて仕方なかった。そういう風にして心の修行をしてきた。

きょうこ:なおちゃんが泣いているのが気になる。何か思いはある?

なお:どうしても自分は一人という想いが抜けない。こうして納豆を作らせてもらって、みんなに支えられているんだな、自分はそうやって行かされているんだなと思って。本当に人ためにやって行かないと、と思うと涙が出てきた。それだけです。

ゆみ:見えない微生物たちのように、本当に色々なものに支えらえて生きている。

EB:一人では生きていけない。みんなのお世話にどれだけなっているか。

よし:枠はなく、みんなつながっているんだなと思う。

みど:見ないようにしている。魂のレベルではわかっているはずだけど、人間だから複雑に考えて見ないように、感じないようにしてわざと感度を下げて、勝手に苦しんでいる感じがする。

キッチンスタッフとの座談会
キッチンスタッフとの座談会

たか:食事にしても畑にしても命に携わることで、支えられて生きていることが体感できた。

やま:この経験は大きい。

みど:どれだけの生命体が入っているかを感じる。

きょうこ:今日、1キロの塩の袋を持ってきたけど、これと同じだけの腸内細菌が私たちの体に入っている。これだけの微生物ちゃんたちにも支えられている。一度、腸内細菌の映像を観たのだけど、宇宙空間に銀河があるようだった。このお腹にも宇宙があるんだなと思った。

EB:心が病んでいるとこの微生物は死んでしまう。心が元気だと、微生物も活かされて心が豊かになる。

きょうこ:いくら良い納豆を食べても、イライラしていてはね。

いぶ:心の状態に責任があるんですね。


今日もとても充実した1日でした。

 


涙涙の自己紹介

真学校は、形ではなく心をひもとくことを目的とした人たちの集まり。

毎日、毎日心の話し、深い精神性の学びを続ける真学校は世の希望である。
と断言しよう。

彼等の学びは、私の学び。わたしたちの学び。あなたはわたし、わたしはあなた・・・。

集い語り合え、想い愛し合え、みんなでひとつになれ。

それこそが神の喜び、神の姿。この無限の愛の姿が輪になって、この星の上に広がりますように。

今日の発表はきたじゅん、わたるくん、そしてのりちゃん。

 

笑顔が無かったきたじゅんが笑った!
笑顔が無かったきたじゅんが笑った!

 

この時間に、みんな正直に自分の心の内や過去を語る。そこで正直とは何かについて深めた。

のりちゃんの、日記の発表があった。真学校の授業の中で、過去を振り返り心を解放して、癒されていくのりちゃんの心の変化に、いさどんはじめみんなが泣いた。いさどんはこの日記を読んで泣いて、発表を聞いて泣いて泣いてばかりのいさどん。

発表を聞いて涙するいさどん
発表を聞いて涙するいさどん

神様の食べ物は、喜びだという。人間が学んで成長してゆくその姿を見て、神は喜ぶ。それが神様の食べ物なのです。この涙は、喜びの涙。みんなで共有したい涙だ。

本来ののりちゃんは女性らしい人なのに、おやじの鎧を着ていた。それは過去の出来事によって作られたもの。

毎日きれいになっていくのりちゃん
毎日きれいになっていくのりちゃん

けれども、こうして過去を振り返り解放してゆくなかで、美しく変わってゆく姿にみんなが心を打たれた。

そんな彼女と一緒に参加したみどりーぬが、のりちゃんが癒され変化する姿を見てを泣きながら、彼女への思いを語った。人を思って泣く、みどりーぬの姿に又感動する。こういう気づきと、癒しの連鎖が起こるのが真学校。誰がこんな場を用意したのだろうか。

のりちゃんの変化に喜びの涙を流すみどりーぬ
のりちゃんの変化に喜びの涙を流すみどりーぬ

ホールのロッカーの上にいるマザーの顔が笑っているように見えた。

金神様の顔も笑っている様に見える。うれしうれし、楽し楽しの世が来るぞと。

(文責:みかこ)


第5日目:天然循環法-農 

午前: 天然循環法 概論

講師は、畑隊のこうちゃん。

2013年11月にカタカムナと出会ってから木の花ファミリーでは農に対する捉え方も変化してきました。有機農法から自然農法へ、そして天然循環法へと変わってきたのです。

以下、こうちゃんの今日の講義を少し覗いてみましょう!

畑のことを活き活きと語る講師のこうちゃん
畑のことを活き活きと語る講師のこうちゃん

 この世界は、炭素など色々なものが上手に巡って(循環して)いるものを上手に利用しています。

わたしたちは、循環の中にいる。
光、空、大地、水、風
どこに暮らしていても、その循環は同じ。
僕らは一つ。
生まれたら必ず死ぬ。

死んで放っておくと腐る。
腐るという文字には肉という文字が含まれている。

生命が終わっていくときに、腐敗する。
肉を食べるということは、生命を終わらせるエネルギーが体の中に廻っていく。
腸の中に腐敗をもたらし、それが病となる。
かたや発酵するということは、命を活かすこと。

怒ったり、悲しんでいると全身の細胞にその影響がもたらされる。

一番大事なのは、みんなの心の在り方。

僕たちは食べたものになる。

みんなが活き活きすること。調和とは平和。
平和な環境から生まれてきたものを食べることで
平和(=調和=バランスが良い)になる。

一方、戦いの中で生まれてきた作物を食べると、体内に戦争のエネルギーをもたらす。

食べたいという想いで食べるのではなく、体とコミュニケーションしながら食べる。お腹が空いたというのは、体が必要なものを吸収する準備ができたということ。

これは、作物にも同様にいえる。

人間の心がとってやろうと思うと、肥料をたくさん入れる。それがバランスの悪い状態を生む。人間も同じ。これが良いから、あれが良いからと言ってたくさん与えられることで、最近では子どもたちが成人病になっている。

僕らは作物を作っているというよりも、そこをイヤシロチ化していくということ。潜象界から現象界にこの世界を創る最小微粒子の「カ」が満ちてくるところ。そういうところだと当たり前に作物ができる。手法としては、微生物をたくさん入れる。潜象界のカム(神)がミコト(命)となる。 

こうしたことを学ばせてもらう現場が田畑。そのようにかかわった場所を生命豊かにしていくのが、天然循環法。そうすると命が満ちていく。

こうしたことは、自分が宇宙の法則に沿ったものでないと、理解できない。
だからこそ自分の心を磨く。
そうすると田畑でなくても、どこにいても活力が溢れる場所ができるんだよ。


午後: 天然循環法 実践

今日の午後の講座は野外実習としてボカシづくり、土ボカシ、生ごみボカシ作り
そして室内で活性液と米ぬか活性液作りを行いました。

午後の講師はきょうこちゃん+畑隊のひろみちゃん、カトケン、こうちゃん。

木の花の米ぬか、水、木の花菌を入れて、手を使ってみんなで混ぜていきます。
ギュっと握って、つつくとホロッと崩れるくらいの水分量が出来上がり。

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「いい匂い~!」「おいしそう~!」という声。

きょうこちゃんが、「食べることもできるのよ。」というと、食べ始める受講生も。

このボカシはそのままだと腐ってしまうけど、土に混ぜると長期間保存が可能です。
すぐに使わない時は、土と混ぜるといいですね。これが土ボカシ。

それから生ごみの処理にもこのボカシを混ぜると悪臭もしません。
1週間くらい経ったら、土に混ぜると、その1週間後には跡形もなくなっているといいます。恐るべし発酵の力!こうして生ごみも潜象界へ戻っていくのですね。

その後、室内に入り、活性液作りをしました。
この活性液は、野菜を育てたり、お掃除をしたり、お風呂に入れたりと色々なことに使えます。

きょうこちゃんの説明を受けて活性液づくり
きょうこちゃんの説明を受けて活性液づくり

糖蜜、ぬるま湯、木の花菌を混ぜて作っていきます。
また米ぬか活性液は、家庭からの生活排水を汚染する米のとぎ汁を活性液で無害化し、有益なものにしていきます。

二人一組で活性液作り。この後、毎日、お風呂に入れて発酵させます。
二人一組で活性液作り。この後、毎日、お風呂に入れて発酵させます。

最後にみんなで感想と質問タイムを持ちました。

実習後の質問&感想タイム
実習後の質問&感想タイム

畑隊のカトケンからは、普段見ているものに対してのみんなの「すご~い!」という反応が新鮮で楽しかった。最初にどちらの菌を付けるかで、その後が決まる。心磨きも同じ。ネガティブな思考を持つと、その思いで行ってしまう。

受講生の元エリートサラリーマンのあわちゃんからは、
「こうちゃんがいつも楽しそうに畑をやっている意味がわかった」
いぶちゃんからは
「みんなで笑いながらできたから(活性液に)良い波動が入ったと思う」
みへちゃん
「微生物は目に見えないけれど、いっぱいいると思うと可愛く感じる。
微生物を観る目が変わった」

そして音叉セラピストのみどりーぬちゃんからは
「命が命をつないでいる。いさどんのしている話をシンクロしている」

それに対し、こうちゃんは
「僕は僕の感じた世界を発している。いさどんはいさどんの言葉で伝えている。
みんな宇宙の大元の心が入っている。だから語り合うんだよ。」

それを聞いてみどりーぬは、
「真実がわかった感じ。受け売りの話と実際に現場でやっている人の違いがわかる。頭ではない。体感するものと思った」

木の花ファミリーでは知意行一体を実践すべく生活しています。
これまでの知識編重のプログラムとは違う、感じて学ぶプログラムになりました。


 

プログラムの最後に受講生から質問がありました。

Q: どんな時にこれを捲くのですか?

A: 苗の時は1000倍、作物に元気のない時は2000倍、病気が発生し、広がるのを防ぐときは原液を捲きます。あとは、直観ですね。

どれだけ良い菌を補給しても、それを定着させる環境を作ってやらないと機能しません。


 

活性液と一緒に
活性液と一緒に

この世界は響きで成り立っています。みんなも響きを発しているよね。それは何を想って毎日を生きているかが響きによって表れている。自分が霊的に成長したり、高まったりすることで、この世に何をもたらすでしょうか?

 

 


第4日目:互いを知る&人格を学ぶ講座-2

8時半~10時:「互いを知る」

受講生同士が早いタイミングで打ち解けて、互いを知り合うことができる機会を作るための講座でした。

受講生は5分間で、A4の用紙の真ん中に名前を書き、その周りに以下のことについてキーワードをテンポよく書き入れていきました。

  • 関心のあること
  • 好きなもの
  • 好きな映画
  • 得意なこと
  • 良くいく場所 など

その後、小グループに分かれて、そのキーワードに対して、10分間質問をしながら雑談していきました。3回ほどこれを繰り返した後は、他己紹介です。

全員で1つの輪になって、一人一人について他者が紹介をしていきました。

その後、各メンバーをどのように活かしあっていくか、どんな風に活かせるかを出していきました。

最後に山ちゃんが、午前中のその場の空気を感じながら、魂の音を発してくれたのですが、それがなんとも心地良く、ほんわか暖かい空気になり、午前中の前半のプログラム終了!


休憩を挟んだ後は、昨日の午後の「人格を学ぶ講座 序章」の続きです。

以下、講座のプレゼンをいさどんと共に作っているみかちゃんのレポートです。

人格を学ぶ講座 1 基礎編「陰と陽」 

今日は天の気によって、突如午前中に人生講座に。10時頃湧泉閣に着いてホールに入ると、受講生達がみんな丸座になっていて、会場には和気相合とした雰囲気が流れていた。前の授業は道代ちゃんによる「互いを知る」という講座だった。良い感じで過ぎたことが伺われる。

話に聞き入る受講生
話に聞き入る受講生

その和んだ空気の中、本当の自分自身を知って深めていく「人格講座」の本題に入る。みんな、自分自身を知らずに生きている。自分を知らないのだから、自分以外の人のことももちろんよく分からずに生きて、人間模様が展開されていくのだ。この講座は、今まで長年つきあっているのに知らない自分自身を知るだけではなく、他者を知り理解していく講座なのだ。人間にとって最も大切で、優しい講座なのです。

「あの人なんでこうなんだろう。私ならこうするのに。」という台詞良く聞きますね。違うんです。あの人だからそう考えるのです。自分が思うようには人は考えないのです。心、魂という未知の領域に入っていく準備は出来ていますか?

よく、この講座を始めると「いや私は違います」という人が出てきます。「自分が感じる自分とは違う!」という主張なのですが、まさにそれを言う人の人格も名前に出ているのです。怖いですね~。

まずは、名前に「陰陽」が現されているということを学びました。

陰陽

午後からは、魂の陰陽を自分自身に当てはめていきました。陽性のみどりーぬは「太陽の陽がはいっているから、うれしい」とか、三文字陽性「おやじ」の由佳理ちゃんは「納得」でした、陰性の慶晃(よしてる)くんは「そうだなと思う。パートナーがいたら、相手に働きに出てもらって、自分が家事をしていたい。」など、それぞれに、いろんな感想を述べていました。

そして、いよいよ基礎編②「文字と発音の傾向と意味」で、名前の詳細な分類とそれぞれの傾向を学びます。木の花のメンバーや参加者を事例にしながら、笑いあり、うっとする場面ありで進んでいきます。

【一文字陰性】

一文字陰性の事例で渉くん登場。一点集中型の一文字さんは与えられた環境の中で一生懸命やります。常に自分を満たしてくれるものを求めています。環境に左右されやすいので、巻き込まれてしまいます。

渉くんのお母さんは三文字陽性、「こうあるべき」という自分の考えが強く、それを子供に押しつけてしまいます。その違和感が、渉くんの中に後で出てきます。渉くんは、お母さんとは縁を切って生きて行きたいというのですが、実はそんなお母さんも問題ある自分自身を学ぶ為に、出張木の花塾に出席してくれています。

【二文字陰性】

物事を二元的(損得、善悪)に捉えます。他者への貢献よりも、自分を優先するために自らを守る傾向が出てきます。守りから攻撃に転ずることもあります。また、理屈っぽく行動が伴わない。というところで、

よしてるくん、たかくんらが、苦笑いしつつも「納得です」。

でも、よく考えるのだから、そこに行動力が伴えばよいのです。

二面性があり、虚栄を張ると実際の自分とのギャップにストレスを感じて、躁になり身内に対してわがままな傾向が出てくる。ここで、いさどん「あ~面倒くさい。よしてるくん、たかくんは、本当に面倒くさかった。(笑い)」

【二文字陰性(中性に近い)】 極めて面倒くさい人。メンバーの事例では、裕美ちゃん、まっちゃん。

「あの人やだなあ」という感じの、ネガティブな直感が働く。

表面は穏やかに見える。こういう人はうつになりやすい。先天性鬱。ところが鬱的状態を外に見せないようにするために妙に明るく見せる傾向にある。特定の事に集中すると能力を生かせる。

ここでまっちゃんの、書道の話しが出た。そうすると必ずいさどんがこう言うのです。「全く字のうまさと人格は関係ないよなあ」

【二文字陽性】

他者の話を受けるよりも、自己主張をしたがる傾向が強い。物事を自らにとって、都合良く解釈し行動する。判断の精度が悪い、天然ぼけタイプ。先天性躁状態。

精度が悪いので、失敗をくり返し、自信喪失になる。これを陽性鬱という。

空気が読めずに他者に必要以上に接する傾向がある。積極的に行動し、的を射ると現実化する能力が高い。

「使い方を間違えるなということ。」と言ってあわちゃんを指さすいさどん。使い方を間違えるとエリートがニートに。(笑い)

【二文字陽性で中性に近いタイプ】

山ちゃんがここに当たります。直感力があり自己が確立されている。比較的、的確な行動を取るが、他者からの助言に耳を傾けない。頑固。好きなようにやる。このタイプが鬱になることはまずない。

まれに環境的要因によって、自分のペースが乱されるとストレスがかかって悩み、壊れることがある。

事例として、メンバーのハルちゃんが、昔姑さんと一緒に暮らしていた頃の話し。姑さんとのやり取りの、問答集を作りたいと、ノートを持ってきたことがあったという。「そんなものは作れないよ。一緒に暮らさなきゃいけないじゃない。それよりも、柔軟な人になること」というアドバイスをしたという。

又、ちなっぴーの事例では、木の花創立当初務めていた「まかいの牧場」のひどい現状にストレスがたまり、口の中に口内炎がたくさん出たという。

【二文字陽性で偏った人 】 事例、政治家の一郎、野球の一郎

男性はのびのび育つが、女性は男性優位の社会の中で抑圧された感を受けることがある。

直感力に乏しく、判断の精度が悪いので、ものを見る力が乏しく、自信を持ってやったことが外れることが多い。

故に、陽性鬱になりやすい。お人好し。お金の計算は向かない。

一芸に秀でるが、判断が雑で外れるといき詰まる。

イチローの事例で見ると、もう引き際なのに判断を誤っているので、まだ選手活動をしている。もう花が過ぎているのだが、次の人生が見つけられないでいる。これからどこへ向かうのか見物。

【三文字陰性の傾向 三文字陽性の傾向】

物事を三元的に捉え、駆け引きで表現する傾向にある。複雑な思考をするので、色々あるのですが、この辺になると二文字一文字の人には理解しがたい世界が展開される。複雑なんだなあと思うだけでもいいと思います。

受講者で言えば、由佳理ちゃんは三文字陽性のおやじなのです。そして、私美雅子も代表的三文字陽性の「おやじ」。いさどんに出会って、その事を知らされて、楽になりました。

「おやじ」は「おやじ」をカモフラージュするために、可愛いピンクの服を着たりするので要注意。

こんな感じで、さらに濁点や小文字の傾向、外国人の場合など事例を出しながら楽しく見ていきました。

次回は、実際のメンバーの組み合わせ事例、参加者の家族や人間関係の事例を見ていきます。

 

 

 


第4日目:人格を学ぶ講座にて

昨日の午後と今日の終日、「人格を学ぶ講座」が行われました。昨日の講座の冒頭で、
メイン講師であるいさどんは次のように語りました。

この仕組みがどのように生まれたのかを語るいさどん

この仕組みがどのように生まれたのかを語るいさどん

今年の真学校での人格を学ぶ講座は8講座あります。1講座3時間として、約24時間この講座に取り組みます。この講座は1ヶ月間の真学校の中で最も時間を割いている講座であり、一番のメインの講座になります。昨日も世界の捉え方を色々お話ししましたが、物事の捉え方は人によって違うのです。それは人それぞれ観ている位置が違うからです。それから、観る目に色が付いていたり、ストレートに情報が入っていく人もいれば、ねじれて入っていく人もいて、人には色々な癖があるのです。生まれてからずっとそれと付き合ってきているので、それが当然と思っている人が多いのですが、簡単に言うと、人は自分のことをよく知らないということです。そういった自分の心の癖を無調整のままでこの世界を観ていたら、心の癖のままに人生を生きているわけですから、癖の多い人ほど自分が思っていることと他者の思いが違うことになるのです。その時に、他者に問題があると捉える人は、攻撃的になります。それから、被害妄想になります。逆に自分に問題があると考える人は、自分を卑下して卑屈になっていくのです。

 そこで大切なことは、どちらが正しいか、間違っているかと考えることではありません。そこでは自らの考えがどういった形から湧き出し、どのような環境に影響されて、今の状態に至っているのかを理解することがまず大切なのです。その時には、客観的かつ冷静な姿勢が大事です。人はそれができている人はほとんどいません。それができている人はどういった人かというと、自我にとらわれていない状態です。そのような人は相当修行を積んでいる人です。修行を積むということは、一般社会にいて色々な出来事に出会って苦労してきた、ということではありません。一般社会に出て色々なことに出会って苦労している人は、社会の中で出来事に反応しているだけなのです。ですから、それが修行を積んだことにはならないのです。社会にいようがいまいが、自分自身から一歩外に出て、自らを客観的に捉え、他者と同じように冷静に自分や物事を捉える精神状態になっていることが、修行を積むことなのです。ですから、社会でいくらもまれていても、客観的な視点が培われていなければ、それがその人の人間性を高めることにはならないのです。

過去に人々は、そういった境地を得る為に色々な修行を行ってきました。生きるということは、最終的にその境地に到達することが目標ですから、そういった修行は沢山行われてきたわけです。しかし、それは特別な意識に目覚めた人とか、山に入って修行をした人といった特別な人にしか得られませんでした。山に入って修行をすると、普通の人の何倍もの境地が得られるのです。中には千倍も得られる人もいます。そんな人は一人でも千人(仙人)ということになります(チーン♪ みんな、笑)。

今回、みどりーぬは音叉を持ってきてくれましたね。こういった境地を得る為に良い手法や道具があると、物事の解決が早いので普通の人は飛びつきやすいのですが、問題事があるということは、そういった手法を取り入れる前に、それを受けた自分自身を知る為にその出来事に出会っているのです。ところが、人は自らを知ろうとせず、そういったもので簡単に治したほうがいいと思ってしまうのです。それはお医者さんの治療でも同じことです。ですから、それだけに頼ってしまうと問題事の根本的な原因を捉えるチャンスを失ってしまうのです。しかし、それが全くできない人がただわからないと言っていっても、いつまでたっても問題事の解決には成っていきませんので、それを一つのツールとして使うことは有効なことです。目的を見失わずに、手法や道具は有効に使えばいいのであって、使い方が間違わなければいいのです。

音叉セラピストのみどりーぬ
音叉セラピストのみどりーぬ

今から33年前、霊的な出会いによって、天からこの人格を学ぶ講座のもとになる手法を降ろされました。ですから、ここ以外にこの手法はありません。それを30数年かけて沢山の人と出会いながら、名前から読み取れるカルマについて体系化させてきました。今まで一万件以上の面談を提供し、分析する精度が上がってきた今、皆さんに伝える段階になったのです。これは非常に面白く、かつ有効なものです。それを皆さんに伝授します。そして、皆さんは自分のことを客観的に観ることができるようになります。さらにマスターすれば、同じように色々なことで困っている人の為に観てあげることもできるように生かせるのです。しかし、人は毎日自らの感情・心の動きを緻密に観ていけば、こういった手法がなくても自らを知ることができます。その為に生まれてきているのですから、このような手法だけに頼ってはいけません。本当は、日々の自らの感情の動きと真摯に向き合って、逃げないことが大切です。

私はその手法を与えられた者として、人生の中で最も大切にしていることは、生きることの意味を皆さんに伝えることです。そして、近年の社会情勢からすると、自殺者を少しでも減らすことを目的に生きています。自殺するということは、与えられた大切な人生の価値を積み上げることを自ら放棄することです。辛い出来事は、そこから逃げる為にあるのではないのです。その出来事に向き合って、そこを超えていき、自らの価値を高めて喜びとすることが、神様と契約してこの世界に降りてきた目的なのです。

今、世界では宗教がもとになって沢山の争いが起きています。本来、宗教は豊かな社会を築き、人間同士の絆を深め、愛と調和の平和な世界を創ることがその目的です。しかし、そうなっていないのは、今の人類の在り様から観るとやはり客観的な視点がなく、世界観が狭いからです。それは、一人一人がそのような者だからこそ、そういった人たちが自我の上に支持した国家ができ、国家はその欲のかたまりとして国益の為に対立しています。そして、宗教がその現象の元になっているのです。

とりあえず、皆さんには代表して国を治めて下さいとは言いませんが、まず自らと向き合って、自らを健康で平和にしてもらいたいと思います。そして、本当に「嬉し嬉し楽し楽し」の人生にまず自分を導くところから始めてもらえばと思います。その喜びに出会えたら、「このような大切なことは自分だけでやっていてももったいない!」という感情が湧いてくるのです。そうすると、同じように苦労してきた人に出会うように、天は出会いを用意してくれるのです。そこで、人の為に本当に親身になって生きていくようになると、人は初めて菩薩・ブッダの生き方をするようになるのです。

このように、なぜこの講座を提供するのか、そしてこの1ヶ月間の真学校の中でなぜこの講座を最も多く提供するかということについては、人が生きていく上で深い意味が込められているからなのです。ぜひこの学びを、自らも世の中も健康で平和になるよう、生かして下さい。

編集:ようこ

 

 


ケア卒業生の学び

1ヶ月間の真学校受講生14名の中には、自然療法プログラム(通称ケア)の卒業生が6名います。その中でも、たかちゃんとわたるくんは昨年12月、そしてよしてるくんは今年の2月にケアを卒業したばかりです。

受講生はこの1ヶ月間、毎日日記を書き、2日おきに真学校長のいさどんに日記を提出することになっています。今日は初めての日記提出DAY。いさどんは朝から14人分の日記をじっくりと読み、丁寧にコメントを書いていきました。いさどんからの「日記の冒頭には、1ヶ月間の目標と、今までの人生で良かったことと悪かったことを書いて下さい」というリクエストを受けて、受講生それぞれの正直な想いが日記の中に綴られていました。

12年間の躁鬱を2ヶ月半で克服したたかちゃんは、ケア滞在中なかなか正直を出せず、自分と向き合うことから逃げてきましたが、生まれ変わり、人のために生きていくため、この1ヶ月間の真学校を受講することを決めました。そして、「僕の人生において今が分岐点です」と語るたかちゃんは、「1ヶ月間の目標」として次のように書いていました。

たかちゃん
たかちゃん

 「正直・素直・信じる」を徹底的にやっていく。出していく。その時の心の動きを知り、楽しむ。これまでいさどんからもらったコメントを意識して、実践していく。まずは良いかっこうしいをやめ、不安・恐怖な自分を認めて、そこを日々乗り越えていく。嫌だ・うっとする時は、思考パターンを知り、変化するチャンス。感情を離れて、客観的に自らの心と相手の心を知る。

それを受けていさどんは、「ポジティブな意気込みを感じます。やって下さい」とコメントしました。


 

わたるくんは8年間の鬱を1ヶ月半で克服し、ケア卒業後はこれまでのシェフとしての経験を活かし、ヘルパーとしてキッチンで淡々と作業をこなしてきました。「本当の意味でケア滞在を卒業するために1ヶ月間の真学校を受講します」と語るわたるくんは、「今までの人生で良かったこと・悪かったこと」として、次のように書いていました。

わたるくん
わたるくん

この質問で気がついたのですが、木の花に来て、物事に対する考え方が変わった私がいました。なので、今までの人生で良かったこと、悪かったことを区別する事はできず、その時の心の状態が全てを創り出していたので、具体的に書く事はできません。現在の心の状態は安定しています。

それに対し、いさどんは「深い捉え方ができています。その視点を大切にして、さらに育っていって下さい」とコメントしました。


 

最後に、12年間の鬱を1ヶ月で克服したよしてるくんですが、彼の卒業コンサートでいさどんは「今まで色々な人たちのケア担当をしてきましたが、今回のよしてるくんのケアは、途中経過だと思っています。通常ケア滞在というのは、その人やその家族の健全を図って進んでいくものですが、今のよしてるくんの全身からは道を探求する姿勢が漂ってきています。そういう意味で、心の探求の同志が一人現れたようにも思っています」と語りました。ケア滞在中に綴られたよしてるくんの日記は、「心の問答集」として近々公開される予定ですが、いさどんに勧められ、今晩のミーティングでよしてるくんは昨日の日記をシェアしてくれました。

よしてるくん
よしてるくん

ミーティング後、心のシェアをしたなかのんのことが気になって、なかのんがのりちゃんにテルミーをしてもらっている最中に肩を触って話しかけた。思ったことを伝えて、マッサージしてほしかったら言ってね、と言うと、じゃあしてもらおうかなと言ってきたので、暖炉の前に移動し、足をマッサージした。マッサージしながら、なかのんと色々と対話をした。そうしたら、なかのんの顔がほぐれてきて、自然とメンバーの人たちがなかのんの周りに来て、なかのんに色々声掛けをしていた。なかのんを中心とした、とても良い空間だった。この前いさどんにマッサージを頼まれて久しぶりにマッサージをやって以来、否定して捨てたものだった整体の技術が、いさどんによって拾われたと思った。捨てても捨てても、戻ってくるものは戻ってくるんだな。


たかちゃん、わたるくん、よしてるくんの真学校への参加を受けて、いさどんは次のように語りました。

「この1ヶ月間のプログラムを通して真の人間力を身につけ、自らの意志をしっかりと確立し、生きていく喜びに目覚めてもらうことが次のステージとなります。今回1ヶ月間の真学校は第1回目の開催となりますが、ケアを卒業した人が参加することは、とても大きな一歩になると思っています。そこに参加する14名の皆さんと共に場を創っていこうと思っているのですが、特にこの真学校前にこうやってケア滞在をして大事なことをマスターし臨む人たちは、この大切な歩みのパートナーだと思っています。共にしっかりとやっていきましょう。」

 

他者の喜びを自らの喜びとする菩薩(ブッダ)の道を歩み始めた人たちが、ここ富士山麓で続々と現れてきている今日この頃です。

 


第3日目:圃場見学&ファシリテーション講座&人格を学ぶ講座

セッション1:圃場見学

今朝は小雨が降る中、木の花ファミリーがどのように天然循環法を日常の暮らしに活かしているのかを感じるための見学がありました。

ガイドは畑隊のこうちゃん。

畑や田んぼ、鶏舎、配送センター、育苗センター、蜂小屋、しょうゆ醸造場などを見学。
木の花の田んぼと、すぐ隣にあるよその家の田んぼの土を、実際に触って違いを感じるということをしました。

白菜の畑でこうちゃんの説明を聞く受講生のみんな
白菜の畑でこうちゃんの説明を聞く受講生のみんな

農薬を使っているよその家の田んぼの土は、固くて、崩すとさらさらするのに対し、木の花の土は植物の根が絡みついており、ふわふわの土で、色も濃く、農に関わったことのない受講生も、明らかにその違いを感じることができたと、感動していました。


 

セッション2:ファシリテーション講座

午前2つ目のプログラムは、天然循環法・ファシリテーションの講座でした。

今年から、ファシリテーション講座も、天然循環ファシリテーションに変わりました。

基本的な論理と手法の話の後に、それに捉われない、直観に基づいたファシリテーションについての話になりました。

ここで、天然循環ファシリテーションについての解説スライドをシェアしますね。

天然循環法ファシリ

受講生は明後日から、木の花のファシリチームメンバーのサポートの元に、実際に木の花ファミリーのコミュニティ・ミーティングのファシリテーションの実習をする予定です。

 

セッション3:人格を学ぶ講座-序章 (報告:みかこ)

プログラムに変更があり、明日18日の予定の人生講座が今日に繰り上げになった。

人生講座はこの真学校の中でも重要な講座。いさどんが30歳の時に出会った「黄金の仏陀」から受け取った

名前とカルマの深遠な仕組みがここでは伝授される。カタカムナと出会って、益々名前の意味が深まった。ちなみにカタカムナでひもとくとナマエとは

ナ 成る。分身。質的転換。

マ 小さいマリが描く円軌道によって区切られた球空間。現象宇宙界。

エ 時軸が局部に限定されること。生きている間。

いさどんと美雅子で読み解いたのは、

「神の分身が質的転換して存在する時空間(とき・ところ)」

名前に、生まれる時空が示されているというのです。名前講座3で学ぶ地球暦「己読み」の目的と一緒ということです。

名前

序章はカタカムナの世界観をしっかりと学びました。音魂、数魂、言魂、型魂がカタカムナの世界の分類によって見事に整理されたのです。こんなふうに、カルマ読みも日々進化しているのです。

最後の15分で、いさどんに「どのようにカルマ読みがやってきたのか」語ってもらいました。

今まで黄金の仏陀はお釈迦様だと思っていたのですが、いさどんの中に入られたのは、実は大日如来だった事が今日のお話で解りました。大日如来は別の言い方をすると天之御中主大神のことだそうです。その黄金の光の中にお釈迦様も入っておられて、地上を生きる人々が、地上で生きながら経験を積んで、天に昇っていく道を示したのでしょうね。


第2日目:木の花ファミリー総合プレゼン&世界観を広げよう

今日の午前中の講座「木の花ファミリープレゼンテーション」の中で、いさどんは壮大な宇宙観について語りました。

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参加者の皆から活発な質問が出る中で、いさどんが「天とはどこですか?」「では地とはどこですか?」と皆に質問していきます。いさどん曰く、「天とは宇宙空間のことです。ですから、天の法則とは宇宙の構造・宇宙法則のことなのです。今、皆さんは宇宙に生きているのです。でも、宇宙に生きていると言うと、怪しいですよね?」と問いかけると、数人から「怪しい~!」という返答が。そこでいさどんが、「じゃあ、あなたは今どこに生きているのですか?」と尋ねると、「・・・宇宙(笑)」と答えるのりこちゃん。「確かに私たちは今、宇宙に生きているのですが、ではなぜそれを怪しいと人は思うようになったのでしょうか?そのあたりについても、この1ヶ月間で紐解いていけると良いですね」といさどんは、にこにこ笑いながら皆の意識の変化を温かく見守っているのでした。

そのような中であわちゃんは、「今までいさどんから何度もこうした宇宙の話を聞いてきましたが、今日はとても自分の中に入って来ました!」とコメント。以下、あわちゃんのこれまでと今の変化について語ってもらいました。

世界観が開けたあわちゃん
世界観が開けたあわちゃん

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最近ようやく、自分を知る、ということをもう一度取り組み始めています。そして、自分の思考や感情を一瞬一瞬微細に見て行くと、思考パターンや価値観や人とのコミュニケーションする時の考え方等、いかに「自分の枠」に囚われているかという状況が見えて来ます。そうすると、僕自身が普段日常生活しているなかで、気分が一気に落ち込んだりやる気をなくしていく時の構造が見えて来ます。

例えば、誰かと話しをしているときに、無意識的に自分の話しに相手が同意してくれる、賛同してくれるという、決めつけを持っているとします。そのときに、相手から思いもよらない全く違う方向から意見が来るとします。そうすると、僕は相手が「こう言ってくれる、納得してくれる」と思って話しているので、何か自分が否定されたように思います。そして、勝手に相手にイライラしたり、逆に自分はダメな人間だと落ち込んだりしてしまいます。

でも、相手の立場に立って考えてみると、ただ相手はその事に対してこう思うという意見を言っているだけ、そして僕が勝手に相手がこう言ってくれると決めつけているだけで、相手は普通のコミュニケーションをしてくれているだけです。そんな「自分の枠」に囚われた思考パターンは、人とのコミュニケーションだけではなく、僕が今一瞬一瞬行動しているほとんどの時に当てはまります。何か本を読んでいる時、話しを聞いているとき、テレビを見ている時いつもです。その思考パターンに気づき、一瞬一瞬余計な思考を切り捨てて行く事で今生きている流れが少し変わって来たように思います。

そして今日久しぶりに、宇宙の太陽系の運行の話しを聞きました。太陽系は、常に留まる事無く動き続けています。地球も自転して公転して常に動き続けています。宇宙は常に動いている。でも、自分の価値観に囚われている時に僕の心は止まっています。体(呼吸したり等)や細胞も無意識で動き続けている。思考や心だけは、時には常に同じトコロにずっと留まっている。それは、僕自身が「自分の枠」に囚われていることにすら気づかなかったときの状態だと思います。

前から宇宙の運行と地球と人間と細胞と全て繋がり1つである、ということは知識で聞いては分かっていました。でも、知識だけではなくそうやって今の自分の心の構造と、宇宙の構造を照らし合わせて考えると、何かとてもしっくりくきます。でも、そう考えると人が自分の中の決まりきった価値観で止まっている事って、なんだんだろうと思います。僕自身の感覚で言うととても苦しいです。でも宇宙は常に動き続けていることを考えると、そこでずっと止まって留まっている状態は苦しいに決まっています。

そして、今の僕はその囚われを一瞬一瞬感じて、かなり強引にでもあるけど、ニュートラルしようとか、手放そうとしています。外見はぼーっとして何も考えていないようによく思われたりするけど、頭の中は凄まじい事になっています。でも、今、そこを手放し始めて楽になってきています。自分を見て、そして手放して、なんとなく直感が冴えて来ている気もして、それも楽しいと感じたりもします。

それを木の花のメンバーのまり姉に話したら、「そうや、心磨きは楽しいよ」と言っていました(心磨きとは、木の花ファミリーの中でとても大切にしていることで、自我を捨てて世界観を広げ天意の元に生きて行く為の行為)。僕はそのとき「えっ?心磨きが楽しい?」と思い「僕は今心磨きをしているのか?」とも思いました。そもそもつい2週間前まで、自己コントロールをしない完全に自分を見つめる事を放棄し「心磨き」という言葉自体にも「うっ」とする反応をしていました。ただ、その「心磨き」ということを今の等身大の僕流の言葉で解釈すると、「自分を知って囚われを手放して、楽になって皆と楽しく生活するために必要な事」という感じで捉えると、それって楽しいよなと思います。

そんな経験の真っ最中の僕が今回改めて宇宙の話しを聞いて、宇宙の動きと僕の心の動きを連動して感じることができた時、今まで知識で聞いていたことが体の中にしみ込んでくるような経験をしました。

ということで、これからの一ヶ月の真学校、格好付けずに楽しんで行きます♪

講義に聞き入る受講生のみんな

講義に聞き入る受講生のみんな


第1日目:オリエンテーションとコンサート

1ヶ月間の真学校が始まりました。
参加者は20代から40代の比較的若い世代の14名で、台湾からの参加者もいます。

今日は、おいしい昼食後に、施設案内、開講挨拶、自己紹介ゲーム。

お昼ごはん
お昼ごはん

そして、素材から手作りのおいしいおやつの後に、1ヶ月間のプログラムの流れを共有しました。

1日目-2

夕食の後は、ウェルカムコンサートでした。コンサートの後、よこちゃんは、「みんなと踊って、自分の考えていることがちっぽけだと思いました。まだ終わっていないけど、参加してよかったと思います!」とコメント。

プログラム初日の夜に、このコメントが出て、みんなどっと笑いがおきました。

木の花に来訪2度目のみどりーぬちゃんは、「あちらこちらに愛のある空気感を感じる」と感想を述べてくれました。

さぁ、この1ヶ月でどんな風にみんな変化していくのでしょうか?

1日目-3

これからの真学校の進め方と、今日のいさどんの開講挨拶を、みなさんにもシェアします。

「1ヶ月間の真学校の進め方~一人一人がクニツクリを」

皆さんは1ヶ月間の真学校に参加することによって何か良い方法をもらい、人生が切り開かれていくように思うかもしれませんが、それはとても受け身な心です。事実、皆さんはこの世界を担っているのですから、自らの人生を切り開くためには皆さんがこの世界を創ればいいのです。いつもそのチャンスは皆さんのまわりにあるのです。皆さんが思う存分、心地の良い世界を創れば、皆さんは自らの人生を心地良く生きることが出来ます。それは、自らの中から湧き出る考えが心地良いものであれば、まわりがそれに反応して心地良いものがあなたに返ってくるのですから、自然と皆さんのまわりには心地の良い世界が広がっていくでしょう。そうやって自分一人分だけの心地良い世界を担い、皆でそういった世界をネットワークしていけば、この世界は心地良い世界となるのです。

そのことに気が付いたならば、今までは心地良い人生は外から来るのではないかと思っていたことや、この世界にはないと探し回っていたことが、無意味で見当違いだったとわかるでしょう。

約30年前、僕に次のようなビジョンが降りてきました。「いつかこの国を司る役割を持っている人たちがここを訪れて、僕に問いかけるのです。『私たちはこの国の人々が本当に豊かで幸せになるように、一生懸命治めようとしてきましたが、これはと思うことをいくらやっても、それがどうにも上手くいきません。本当に国を正しく豊かに治めるにはどうしたらいいのでしょうか。』と問うのです。それに対して、僕はこう答えるのです。『それは制度や仕組みを創ることではないのです。ここにある自然を見てください。そして、そこに生きている人々の心を見てください。このような心や考え方で人々が暮らせるような国創りをすれば、本当に豊かな国になるでしょう。』」

これからは誰もが主役の時代です。これまで自らの特性を発揮出来ずにいた人たちも、それを個性として存分に発揮していく時代はすでに訪れているのです。

――

真学校の進め方について、まず必要なのは、何の目的でこの1ヶ月間に臨むのかということを一人一人が自覚する時間を設けることです。それは、今がどういった時代なのか、時代背景・社会情勢を知り、その中にいて自分がどういった立場なのか、一人一人が振り返るのです。そして、その関係に問題があるとしたら、そこでどうしたいのか、観える人はそこをしっかりと振り返り、逆に観えない人はそれをどう描き出せばいいのか、見出していく必要があります。

そのときに、この1ヶ月間を一人一人が自らの本当の姿を知り、自分と向き合う時間にしたいと考えています。その自らと向き合うときに、私たちは向き合いきれない人をサポートするためのアドバイスを多方面からの捉え方で提供していきます。しかし、一番大切なことは、参加者はそのアドバイスをもらいながら自分で振り返り、答えを見出していく力を身につけていくことです。

はじめに参加者は皆に自己紹介をします。それでも人は本音を出せないものですし、自分の本当を知らない場合もありますので、講義を提供しながらいつも本音を出せる場所を創っていきます。

はじめは私たちスタッフのサポートによってその場が出来ていくのですが、そのうちに参加者同士が個人個人であったり、全体のつながりの中で皆でサポートし合っていくような体制を創っていくのを理想的な目標としています。

 

そのような中で、提供するプログラムのメニューについても、何を提供するのかは途中から皆で考えていければと思っています。参加者は滞在期間中毎日日記を書いていただきます。はじめはそれに対してこちらからコメントをしながら、目覚めのための方向性を見出していくのですが、それは同時にそのコメントを受けながら、自らを理解していく時間にもしていきたいものです。その後、そういったコメントや日記を皆でシェアし合うような場も創っていきたいと思っています。

たとえば午前中に色々な情報の提供を受け、午後からは基本的に畑作業や食事作りの実習プログラムになりますが、人によっては一人で自らを振り返ったり日記を書く時間を持ったりと、そのようにプログラムに自由を持たせていきます。

そして、共通の話題については皆で考えていく場を創り、一人一人が自らのことをしっかりと捉え、かつ広い世界観を持つために社会のことにもつなげて、その中でどう自らを生かしていくのか、考えていく場を持ちます。今回出会った人たちと調和していくことを身につけていきながら、そういった主体的な場所を創ることを目指します。

あらかじめメニューは沢山用意してあります。そして、メニューの種類は紹介しますが、どのメニューを出すかはそのときに応じて決めていきます。最初はこちらのほうから提示していきますが、途中からは皆で選んで決めていきましょう。時には、メニューを使わなくても皆で語り合おうとか、メニューは皆の日記のシェアでもいいですし、一人一人の振り返りの時間にしてもいいでしょう。

今までの社会の色々な問題点は、制度が原因だとされてきました。そこで仕組みを創ればいいと考えられてきたのですが、その制度を創っているのは人間なのですから、本当は制度はどうでもよいのです。つまり、人間の質を変えさえすれば、その質にふさわしい制度になるのですから、制度は自ずと変わるのです。そして、心が出来た者が創る社会とそうでない者が創る社会は自ずと違ってきます。極端なことを言えば、人の心が出来てしまえば、制度も法律もいらなくなるのです。

1ヶ月間の真学校は、参加者一人一人がそのことに目覚め、その後の人生にその気付きを生かし、本当の健康と真の傍楽(はたらく・働く)を実現し、人々が豊かに生きられる社会創りの機会にしていければと思っています。

――

 

「今の時代を生きる一人として~1ヶ月間の真学校・いさどんの開講のあいさつ~」

今日、ここに集っている皆さんは、それぞれの人生や歩みがあって、性格も違えば環境も違う人生をこれまで生きてきました。しかし、皆さんの中に共通しているものがあります。それは、今の時代を生きているということです。過去をずっと振り返って46億年の地球の歴史からしたら、人類の歴史はそれほど長くはありませんが、その中で人は生まれては死んで、人は生まれては死んで、そのいのちを紡いできたのです。その時に、その時代にふさわしい魂が生まれてきていることがわかってきました。例えば縄文時代の人々や江戸時代の人々、そして現代の人々はその時その時代にふさわしい魂として生まれてくるようになっているのです。逆に言えば、人は生まれ変わるという輪廻の考え方からすると、そうやって時代と共に成長しながら、その時代を創る役割を担う為に生まれているのです。それを「クニツクリ」と言います。ですから、皆さんがこの時代に生まれてきたということは、この時代を担う役割をもらってきているのです。

ただ、人間には自我がありますので、過去も今現在も自分自身に意識が向き過ぎてしまって、国の為にという意識はほとんどありません。しかし、意識が高くなれば、地球を運営する役割や、宇宙の星々の関係を司る役割も担えるような意識になれるのです。

もう一つ、ここに集っている皆さんの共通点は、何かしら今の時代に不足感を持っていることです。皆さんのように今の社会の在り方に対し、これではいけないと思っている人たちが今の時代には増えてきました。人の心にそういった想いが芽生えるということは、人の心がこの世界を創っているのだとしたならば、時代が変わろうとする時が来ているということです。ただし、そうした不満だけを持っていても、時代を変える人にはなりません。その不満の種が何かを理解し、そして自らにとって不満のない世界とはどういった世界なのかに気付いた時に、この地球の歴史、人類の時代を変える人たちになるのです。それは意識が高くなって、世界観が広くなったということです。

ですから、今の時代に皆さんが不満を持っているとしたら、この世界を創っている側に自分は立っているのだと気付き、自ら一人分の姿勢を変えていったら、時代は変わります。そうやって人々が意識を変えていけば、確実に時代は変わっていきます。それは全ての人が変わらなくても、あるパーセントまで到達すれば、変わっていくムードが世の中に現れて、自動的に時代が変わっていくのです。大量消費や環境破壊、経済破綻と今の時代は、確実に飽和状態にあります。モノやお金や欲の人間関係が飽和状態になっており、多くの人はこのことに難色を示しているのです。

しかし、それに対して次の時代をどのようにしていったらいいのか、誰も見出せていません。それは今まであまりにも物質的な欲望に浸ってきたので、すぐには変えることができない状態なのですが、その解答がどこかで見つかったら、一気に時代は動き出すでしょう。2000年を境にして、時代は確実に変わろうとしています。正確に言うと、2012年12月21日の銀河の冬至で切り替わったのです。私たちは宇宙的にはすでに新しい時代に入っていますが、社会の中には古い時代の情報や傾向がまだ多く残っています。そして、そのことから世の中にはたくさんの問題があることが観えてきています。2015年を迎えてからも、マスコミが取り上げるニュースのネタは身近なことから国際的なことまで不自由することはありません。

そのように世の中に問題事が山積みされているように、今の時代を生きる私たちの人生でも問題事が山積みになっています。私たちの人生で問題事が沢山あればあるほど、人生は切り替え時が近づいている証になります。そして、それがピークを迎えた時に今まで所有していたものを捨てて、新しい人生をいただくことになるのです。この講座の中でも人類の歴史について情報を提供しますが、その一つに今、地球上で6億年の間に6回生物が絶滅したと言われています。私たち人間だったら、絶滅する前に「絶滅してしまうのだ!どうしよう!何とか自分を守ろう!」と思うものですが、絶滅する時は来るものです。しかし、大量絶滅した後にはいつも生命は進化し蘇ってきたのです。

例えば不摂生な生活をしている人が、何も考えないでそういった不摂生な生活をしていれば、それが知らない間にガンなどの病気をつくる元になるのです。それが小さな症状であれば、そのまま人は生きていくことでしょう。ところが、いよいよガンが大きくなって、死んでしまえば生まれ変わってもう一度リセットとなり、それはそれで良いことなのですが、それが死ぬ前に見つかったとします。「大手術をしましょう。あなたのいのちがかかっています」と伝えられた時に、手術をしていただいて、いのちが救われることは良いことなのですが、それは今までの不摂生な生活を改め、その次の人生を与えられて進化していく為にあるのです。

そうすると、悪いことは良いことになります。今、世界中が今までの人類の在り方で行き詰まっています。この現象は一人一人の人生としても捉えることができますし、一つ一つの国に対する姿勢にも当てはめることができます。それと同じように、私たちも一人一人オリジナルの人生を生きてきました。そして、今があります。そこで、今の自分の状態はどうかと診断した時に、あそこが問題、ここが問題、ここもだったと思うことでしょう。そして、「私は悪くないのに、こうなってしまった」と被害妄想に思っている人もいるのです。ところが、それを正しく観ていくと、自分の今までの生き様が観えてきます。そこから、自分とは一体何者なのかを分析して、未来に当てはめていけば、新しい世界が開かれるのです。それと同じ方法で、私たちの国も立て直すことができるのです。

今、天変地異が沢山用意されています。地震、火山噴火、スーパー台風、温暖化等、色々な自然災害が近未来に控えていると言われています。それはこの20世紀に高度に発展し、私たちに魅力的な生活を与えてくれてきた時代を壊し、新しい時代へいざなおうとする動きでもあるのです。その時に、もしそのような巨大災害が来たら、それこそ大量絶滅かもしれません。そうならないために、人間は自らを見直し、国家を見直し、人類を見直していく前夜が訪れているのです。

これは宇宙物語なのです。星と星の関係や、今までの地球の歴史を振り返ってみると、そこには法則があるのです。その切り替え時に今という時代があって、その時には私たち人類が方向を変えないといけないのです。それは地球との付き合い方を変えることなのです。人類とは個人の集合体です。ということは、個人が自らの生き方を変えるのです。宇宙的にも時代的にも、そして個人にとっても、その分岐点の時に皆さんは今、生きているのです。ですから、今生きている皆さんはこれからの新たな時代を創っていく代表者なのです。まずは足元の自らの生活から見直していきましょう。そして、この1ヶ月間の真学校の終わりに雰囲気が違う人に変身していたら、真学校の学びが社会で生きることになります。

私たちが情報を沢山提供しても、情報を学ぶだけでは事は成っていきません。大切なのは、人を変えることです。人が変わると、形は変わり、制度は変わります。人を変えないのに、制度を変えても意味がありません。

1ヶ月間の「真学校」の真は、真実の真と書きます。しかし、本当は「神学校」のイメージなのです。ただ、そのように書くとイスラム教の神学校のイメージになってしまうので、こちらの真という字を使っています。しかし、真実は、神という字を当てはめています。今、イスラム教は社会に大きな問題提起をしています。これは時代に必要だからこういう問題提起をしているのですが、そういったことも含めて、まず自らの真実を知ってもらいたいと思います。さらに社会の真実を知り、そしてなぜこの時代に自分が生きているのか、そしてどう生きて、どう死んでいくべきなのか。一人一人が自らと向き合い、真実に目覚め、個性的に人生をエンジョイしていくために、ここでの学びを生かしてもらえたらと思います。皆さんがそういったことに気付くための環境を私たちは提供し、皆さんに新たな意識を持っていただけたらと思っています。1ヶ月間、どうぞよろしくお願いします。