第11日目:己読みに於いて

今日の午前中のフリープログラムでは、昨日に引き続き受講生の地球暦をいさどんが紐解いていきました。プログラムの冒頭で、いさどんは次のように語りました。

IMG_6311

――

今まで僕は沢山の人たちのカルマや地球暦を観てきましたが、人はとかくそれを自らにとって都合の良いように思いたいものです。しかし、事実は他者からの目です。さらに事実は、生きてきた人生そのものです。そこを紐解くためには、自らの主観から来る思惑で見ていては絶対に観えてきません。ですから、カルマ読みや地球暦の己読みは、自らの主観を手放し、客観と主観を折り合わせながら観ていくことが大切です。そのためにはとても優れたツールです。ただし、こういったものを本当に活かすためには、自らを正しく観る覚悟がいるのです。

――

よしてるくんの地球暦を観ると、よしてるくんは直観人間でありながら、それと同時に思考も沢山まわすタイプだということが分析できます。そんなよしてるくんの地球暦を見ながら、あわちゃんはいさどんに、「地球暦では直観の惑星である水星が大事だと以前いさどんが言っていたと思うのですが、それについてもう少し詳しく教えて下さい」と質問しました。それに対し、いさどんは次のように答えました。

いさどんの話に聞き入るよしてるくん
いさどんの話に聞き入るよしてるくん

――

直観は、思考をしないで湧いてくるものです。そして直観には2種類あり、自らの内(本質・潜在意識)から湧いてくる直観と天から降りてくる直観があります。カタカムナ的には天から降りてくる直観を受け取り活かしましょうと言いますが、人には内から直観が湧いてくる仕組みもあるのです。「あの人は嫌だ」とか「この人は信用できる」という直観は、自らのカルマが反応している直観ですが、これは正直な心につながります。つまり、直観が働いている人は正直だということです。ですから、どのような時でも直観で受け取ったことを素直に表現すれば、まずは正直者であることになります。

ところが、正直にも種類があるのです。そうすると、正直の種類をチェックできる直観は、天から降りてくるのです。広い世界観から降りてきた直観は、自らの正直の中身を吟味できます。しかし、自己中心的な人によくあるのは、内から湧いてくる直観を「これは直観だからいいのだ」と考えるのです。それは正直ではあるのですが、正直でも自らの癖から生まれたものは振り返らなければいけない場合があるのです。

よしてるくんの場合、直観人間なので良いこと(正しい判断)に気付くのですが、自分がやれていないのに人にはそれを伝える傾向があります。そこで、「あなたは人にはそのようなことを言いますが、自分を観ていますか?」という直観が天から降りてくるようになり、それを受け取ったら、バランスの良い人になれるのです。

僕は人生に行き詰まっている人たちに対して、「はじめは何でもいいですから、自分らしく正直になりましょう」と伝えます。その後にそういった人たちは、「解放されて良かったです!良い出会いでした!」と言うのですが、そのままでいたら単なるわがままな人になってしまいます。そこからどのように自らをコントロールしていくのか、という次の段階があるのです。しかし、現代のプラス型社会の楽になればいいという世界ではそういったことを緻密に吟味していきませんから、それで終わってしまいます。

いずれにしても、「あの人は嫌だ」という想いであっても、正直であれば真実なのです。それをまず正直に出して、まわりの人から「それはあなたの独りよがりだろう」という話になって返ってきたとしても、それは良いことなのです。そこで自らの独りよがりに気付けるのですから。そこで正直を出さないでいると、自らの独りよがりの心をチェックできません。ですから、まずは素直に正直を出すことが大切なのです。それをまわりの環境は手助けしてくれているのです。

そして、心を磨いて広い世界観が身についた時に、自らの内から湧いてくる正直な想いを天から降りてくる直観から自分でチェックできるようになります。それは天と地がつながっている境地です。

ところが、その段階まで至っていない人は、宇宙の法則に基づいて自らの心を正していくためには、まずは勇気を持って正直を出すことが大切です。出すことによって、まわりの皆(全ての環境)もある意味天の存在なのですから、皆からチェックしてもらいながら正すことができるのです。その時に、自らの世界観が狭いと、皆が伝えてくれたことを受け取れません。ですから、広い世界観のもとに、皆の意見も受け入れられる広い素直な心を持つことが大切なのです。そのように主観と客観の整合性を取っていけば、人は無限に成長していくことができるのです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です