初日の夜は、ウェルカムコンサート!
『Welcome to 木の花ファミリー』に始まり、木の花楽団のオリジナル楽曲の数々で受講生のみんなをお迎えします。
子どもたちによる『みつばち小学校のうた』
最後は『みんなで踊ろう』!
「今日は、かつて自分たちが星であったことを思い出して、星という視点からこの世界を観ることの始まりの日です」とメインボーカルのみかちゃん。
そして木の花合唱団による『この星の上で』の前に、いさどんがこんな話をしました。
今、ちょうどみかちゃんが僕が話したいことの入り口について話してくれました。それは「自由」ということについてです。
今の時代の人々は、「自由」というと、何でも自分の思う通りにやれること、好きなようにできることだと思っています。それは人それぞれに自分自身を好きなように表現するということですから、その人の心の在り方によってできる世界が変わってきます。わがままな人はわがままな世界を創り、自分を閉じ込めて苦しめる人は苦しい世界を創るのです。
そこで、もうひとつ違う「自由」があります。それは、この世界の自由です。
カタカムナには、「クニツクリ」という言葉があります。クニツクリとは、地球創りのことです。日本、オランダ、中国、アメリカ・・・地球上にはいろんな国がありますが、「クニ」という言葉には、「自由が定着した所」という意味があります。
現代の人々の思考は、まず自分があり、自分の側から見てこの世界が思うようになるかならないか、という捉え方になっています。そしてこの世界のルールが自分に都合の良いものであることを望んでいます。しかし真実は、まずこの世界があり、その中に自分がいるのです。つまり、先にこの世界のルールがあって、そのルールのもとに自分が生きているということです。そこで自分の願望とこの世界のルールが合わないと、人は「自由じゃない」と感じるようになるのです。
クニは、その中にいる人間一人ひとりに何を求めているのでしょうか。そして、人間一人ひとりはどのような役割を果たしてクニを維持していくべきなのでしょうか。その両方が連携した時に初めて、この世界は健全になります。
現代の人々にとっての自由とは、ものごとを自分の思い通りにするというものです。しかし、そのような人々がたくさんいたら、はたして世界に秩序は成り立つでしょうか。例えば、それは自分の体でも同じことです。自分一人分の健康は、体の健全な循環の中にあります。ところが、心が「ああしたい」「こうしたい」という余分な思いを持っていると、体のバランスが崩れ、健康ではなくなるのです。
世の中もそうですね。社会を構成する一人ひとりが「ああしたい」「こうしたい」とバラバラであったら、全体が無秩序となり、その中で争いが起きるようになります。それは、体で言えば病気の状態です。
この世界は、個々の存在の自己主張によって保たれているのではなく、個々のものが個性を発揮し、それが連携して大きなネットワークとなることで成り立つようになっています。その構造を、自分に囚われず、自らの内からも外からも観える状態 ──── それが本当の「自由」なのです。
そのような美しいネットワークによって生まれる形、組織、星を、「クニ」と言います。それは、本当の自由の世界です。そこへ向かわなければ、地球の未来はありません。
今、このことを皆さんが学ぼうとしているということは、皆さん一人ひとりの健全で楽しい、豊かな毎日につながるということもありますが、一人ひとりが健全で楽しく豊かな毎日を送り、そのネットワークが広がっていったら、日本も、オランダも、中国も、アメリカも、世界中の国が豊かになって、地球が健全になることでしょう。個人の幸せは、世界中の健全と豊かさにつながらなければならないのです。
これから、そういった時代が始まります。僕がこの1ヶ月間を通して皆さんにお話しする話は、その時代の現れです。そして皆さんは、縁があって出会った、その時代の扉を開ける人たちです。それはとても充実した大切な人生を生きるということです。そうすると、皆さん一人ひとりの毎日が豊かで、楽しくなります。そうでなければなりません。世の中の扉を開けるとともに、皆さん自身の扉も開くのです。
これから、『この星の上で』という歌を歌います。今の人類の姿を見ていると、地球のがん細胞のようですね。人間以外の生命の視点から見れば、迷惑な存在であるとも言えます。しかし本来人間は、地球生態系ネットワークの指揮者でなければなりません。自らが模範となり、この地球というクニを、自由で、豊かで、みんなが幸せな世界にするのが人間の役割です。
私たちは何のために生まれてきたのか ──── そのことを問いかけ、歌った歌です。お聴きください、『この星の上で』。
この星の上で
宇宙の暗やみに浮かんでる
青い小さなこの星よ
大きな光の手に包まれて
今生まれ変わろうとしている
限りなきいのち与えられ
この星の上で生きている
はじめから全て与えられ
この星の上生きている
起こりゆくことの全ては
善きことのためにあると
悲しきことも苦しきことも
全てこの身に受けて
何のためにこの星に
降り立ったのかを
知らないままで暗やみの中
迷いながら生きている
何のためにこの星に
降り立ったのかを
思い出したらもう迷わない
いのちの道を歩みはじめる
やがて全ての人々が
互いに心をゆるしあい
やがて全ての人々が
光り輝き出すだろう
限りなきいのち与えられ
この星の上で生きている
はじめから全て与えられ
この星の上生きている
この星の上生きている