今日は天候によって延び延びになっていた「創造と芸術」の授業を行いました。一ヶ月間の真学校も終盤を迎え、受講者に疲れが出ていたり、修了パーティーの準備がしたいという声もあり、希望者を募って行いました。
昨日の朝の温度は7度だったのですが、今日は久しぶりに冷えて1度。吐く息は白く、土には霜柱が立って、歩くとさくさくと心地よい感覚を味わいました。
この講座は、ネイテイブアメリカンの14歳の少年が行う「ビジョンクエスト」と呼ばれる、成人の儀式からヒントを得たものです。「ビジョンクエスト」は、子供から大人になるときに行う通過儀礼であり、「何のためにこの星に生まれて来たのか」を自然の精霊に請いに行き、自然の中から何かのしるし(メッセージ)を受け取ったら、親元に帰るというものです。
この儀式を、人生の目的を見失った大人に対してワークショップとして行う部族があり、私自身28歳のとき、その儀式を体験し、強い印象を受けたということがありました。
「創造と芸術」のワークは、このビジョンクエストを「朝日を見る」というミニ版で体験し、そこから受け取ったメッセージを詩や絵画や歌にして表現するという風に、メッセージを受け取るということと、自己表現するということを結びつけたワークになっています。ひとりひとりの自己表現を受け止める信頼の場が大切で、信頼の場があるからこそ、表現者は安心して表現する事が出来ます。そしてそこでは、ひとりひとりが個性的存在として尊重されます。
このことは、木の花ファミリーの日常どこでも起こっていることなのですが、改めて神聖なご来光と対面し、そこから発せられるメッセージを受け取ること、そしてそれを普段あまりしない方法で表現するという未知なる体験をするものです。
ひまわりを6時に出発して、ご来光までしばし待ちました。そしてご来光が、美しい光を放って現れました。
帰ってくると、おいしいおむすびが用意されていました。キッチンさんありがとう。みんなで感謝していただきました。
そして、湧泉閣へ移動して、それぞれに受け取ったメッセージを文章にしたり、絵に描くワークを始めました。
制作タイムを終えたら、一人一人自分の表現したものについてみんなにシェアーしていきます。
最初はのりちゃん。こんなメッセージを書いてくれました。
文ちゃんの三部作の絵。左から順番にタイトルは「無限の愛と光」「つながる」「神のジュエリー」
三枚合わせて「源」というタイトル。
みんなからは、「きれい」「あの世ってこんな感じかな」「大きな目が怖い」という人もいました。
次は、みどりーぬの文章。
「わたしは草、私は花、私は空気、私は山、私は石、私は鳥、
私は無限の空間と時間の中で生かされている。私はどこにでも存在する」
みどりーぬの絵にも、大きな目が描かれていました。大いなる目は、今の地球の人類の姿を見て涙を流しています。文ちゃんとみどりーぬの絵を並べてみました。
由佳理ちゃんは、絵の中にカタカムナ文字を書いてくれました。自分の中を表現し切れたかどうか、表現指数は何%かと聞くと「2%」。頭の中に渦巻くものはなかなか表現できません。
よしてるくんの作品。太陽と地球の間に人が立って両方をつないでいる姿を描いてくれました。この世界の立て直しをみんなと共にするんだという気持ちが湧いたという。真学校の後はファミリーメンバーになるという宣言をしたよしてるくん。ビジョンクエストを通して次の段階へ進むということを再確認したようでした。
絵より文章が得意なあわちゃん。今回もたくさんのメッセージを書いて発表し、みんなを楽しませてくれました。そして替え歌まで発表してくれました。タイトルは「あわの流れのように」
意味は分からないが見えたものをただ描いたという谷なおちゃん。別れた陰陽が一つに統合されていくような絵でした。
朝日は見ませんでしたが、みんなとおむすびを食べているうちに、そのあとの講座に参加したくなったというたかちゃん。おむすびを食べた後に見た太陽から受けた印象を描いてくれました。
みんなの発表が終わり、次にメッセージを歌にするワークを行いました。一人ずつ自分の受け取ったメッセージを歌うとき、みんなで音作りをします。みんなで探りながら音を出してゆくのですが、うまくかみ合うとき、様子を見あって流れが創れないとき、といろいろありながら、全員が歌ってくれました。みどりーぬが持ってきた音叉も大活躍でした。
気分が変わって、再度並べ替え。斜めにしてみたり・・・。
一人一人が心を深堀する真学校で、ちょっと違った形で世界をどう捉えているのかを表現する時間でした。