みのは、木の花ファミリーで生まれ育った14歳の女の子です。正直で独特の視点を持ち、大人たちにもしばしば鋭い投げかけをする彼女は、最近真学校の講師でもあるみかちゃんと交換日記を始めました。今日の講座でみんなが話し合う流れの中で、みかちゃんはみのが書いたある日の日記をシェアしてくれました。
みのの日記より
この世がいつか、1年以内には、大事なことに気づくことをねがいます。
今日、テレビで東日本大しんさいによって死んだ人のことをやっていました。生きていればみのりとかわらないくらいの年?かな。その子の生きたあかしと、母親が伝えられることは伝えていきたいと、言っていました。いったい何を伝えるのでしょう。
現実をみるようなことは、だれだって口に出せる。言葉だけ。人はいつ、本当の現実に目を向けるのでしょう。メチャクチャ近くにあるのに、目がふしあななのかな?
原因が自分たちのせいでもあることに気づいているのか、いないのか?かってに悲しんで、かってに言いたいこと言って、ほんとうにしないといけないことに気づけない。
今の社会に目を向け、向きあうべきなのは、まず今の大人でしょう。見本になろうと思うのか、こういう大人になりたくないと思われるのか。
大人がまずかわることを、お空にいのる。
みのはいろんなことを知って、そのあるべきことを理解し、かわっていけたらいいです。
*下線は本人が引いたものです。
この日記の内容を聞いたジイジは、以下のように語りました。
ジイジ:
14歳が、大人なのか、子どもなのか、微妙なところです。しかし、みのの中に、今までの社会を創ってきた人々と違うものが育っていることは感じます。こういった新しい世代が生まれてきているのですから、私たちは安心して未来を託せるとは思います。ただし、その人たちに託す時に、私たちが何を残してあげられるのかは私たちの責任です。その残すものの根本は、心です。美しい心を残していきたいものだと思います。次の時代を生きる人々が、美しい心を表現しやすいように。