11日目午後「フリープログラム」

午前中は、なかのんといさどんによる「菩薩の里の経済」の講義。全く新しい、目から鱗の経済の仕組みを学んだ後、午後のフリープログラムでは、有志5人によるゼリー作りが行われました。庭にある木になっている夏みかんが気になっていたたえちゃんが、これを使ってゼリー作りを思い立ち、仲間を募ったのです。酸っぱい夏みかんなので、子ども達も進んで取って食べようとしないため、たわわに実ったままなのでした。

なぜかみんなでキッチンに集まってから、改めて夏みかんの収穫に行った、5人。背の高いよしやんとトーマスが木に登り、たえちゃん、なおちゃん、やすこちゃんがキャッチ役。

収穫後に改めて写真を撮り直す
収穫後に改めて写真を撮り直す

ほとんどのみかんを取り終えて、改めてキッチンに戻ってゼリー作り。

仕上がったゼリーは夕食時のデザートとしてみんなでいただきました。甘酸っぱくてとてもおいしいゼリーでした。みんな、ありがとう。

みんなで、はい、チーズ!
みんなで、はい、チーズ!
オチャラケ、トーマス
オチャラケ、トーマス
同じくトーマス
同じくトーマス

 


11日目午前「菩薩の里の経済」

11日目の午前中は、木の花ファミリーの金庫番・なかのんといさどんによる講座「菩薩の里の経済」がありました。以下、なかのんからのレポートです!

なかのんといさどん

一昨日(2月23日)の夜、池上彰緊急スペシャル!!「なぜ世界から戦争がなくならないのか!?」を観て、たくさんのお金が毎年軍需産業に使われ、それにより世界の経済が維持されていることを確認していました。

その映像を受けて講座の冒頭、いさどんは以下のように語りました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

今の人間は自然の中にいたら生きていけないようになっています。
人間が作り上げた保護によって人間たちは生きているのであって、生命力が完全に衰えてしまっています。なので、宇宙の仕組みや自然の営みの中で生命力を保つことが困難となっています。例えば、電力が供給されないと人間は地球上から淘汰されるのではないでしょうか?それは本来の姿から考えたら異常なことです。過去の歴史から見ても文明は自然破壊から崩壊しています。文明が自然を無視して発展をするとみんな淘汰されています。そうすると今こそ人類はそのような状態にあると言えます。

過去6億年の間に生命が6回大量絶命したというデータがありますが、今こそアンバランスであり、人類は次の大量絶滅の原因になる引き金を引くかもしれません。それは人間の欲の心から起きています。その欲が自分の生命を維持する以上のものとなっています。これからの時代、自らの生命観の健全さということを考える時代が来ているのです。

人間は本来、考える生き物なのですが、今の人間は考えていません。本能的にお金が沢山ある方へ、自分が得する方へと選択しています。冷静に客観的に自分を捉えるということをなかなかしなくなっています。それは自分の都合のよい人工の環境を作り上げたことによります。もっと生きることが厳しい時代には生命観をみなぎらせ、生きることに真剣だったはずです。その時には人間は生きていく上で、他の生命とのバランスを取ることをしていました。他の生命にそれほど害を及ぼすことはありませんでした。ですが、現在の経済システムな他の生命に大きな害を及ぼしています。

経済は経世済民です。本来、世を経(おさ)め民を救うものです。ですが、今の経済は欲望を追求し、たくらむことで自分の心を汚しているのです。そこには人間の尊厳がなくなってきています。そこまで成り下がってしまったことを見つめると同時にそれを救うのは、豊かさを享受していると錯覚している一人一人の人間が目覚めることです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

いさどんの冒頭の言葉を柱とし、講座では、今の不健全なお金の流れを確認し、健全な生命観を取り戻す経済として木の花ファミリーの経済を紹介しました。僅かなお金でみんなが豊かに暮らせるその暮らしは、みんなで共有する心があって初めて成り立ちます。そして、僕らはその暮らしを通して共有する心を日々育んでいるのです。

木の花ファミリーのみんなの意識。お金は誰が持っていてもみんなのものなのです。
社会のルールに合わせたお金の流れです。多種多様な組織、人が集まっています。

講座の最後に、僕は、自身のブログ「環境と響き合って変化していく」で書いているいさどんの言葉を紹介しました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

問題が生じている時、問題のないところにいって、みんなで幸せになろうとする。
それは良いことに聴こえるかもしれませんが、とても薄っぺらな話しです。
みんなで幸せになろうとする時、
幸せになるべき人間性があって初めて幸せになるのではないでしょうか?
 
~ 中略 ~
 
問題がある時、ただ解決策だけを求める。
それは新しい発想だけ貰って楽になろうとしている姿勢です。
その姿勢が人々を現実から引き離し停滞を生み出しているのではないでしょうか?
そこからは結局新しい発想も生まれないのです。
 
新しい発想は自分を放棄した時初めて生まれるものです。
 
~ 中略 ~
 
木の花ファミリーの暮らしは未来に対して一つの回答を示しています。
ですが、それを解決策として知識として取り入れても意味はないのです。
 
人は常日頃当たり前のように思考を組み立てています。
その思考は自分の枠内にあります。
知識として取り入れたものはその枠を超えることはありません。
ですが、自分の思考の背後にはこの時代の意志や物語があり、
自分がここにいる意味があるのです。
 
心を開くことにより、そういうものを織り交ぜて生きていく状態に変わっていく。
 

それは人間として生きる姿勢の変化であり、この講座もみんなとそんな時間になるように心がけていました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

その僕の言葉を受けて、いさどんは以下のように語りました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

今より良くなろうとする想いは今があるから湧いてきているものです。
その状況に出会っているということは今までの自分の対する答えとなっています。
その状況を継続させようが向上させようが落ちていこうが、一人一人の自由です。
そのことを世界は教えてくれています。

自分を教えてくれる材料として私たちは生きる中でいろいろな出会いを貰っています。
人はたくさんの要求を持ちます。こういうふうになりたいとかこれは不自由だとか。
それは一人一人、基準、尺度を持っているのです。
その物差しで計ったものを解決しようとすると、解決という道しかありません。
可能性を狭めていくのです。
みんな一人一人の基準によってこの場を裁いています。
その裁いている今の自分の姿が分かれば、人はその基準から解放されます。
だから自分を知る必要があるのです。そこに無限の世界が広がります。

経済ということで僕が言いたいのは、経済は心ということです。
すべてこの世界は心が創っているのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

木の花ファミリーの経済システムは意図して創られたものではありません。
一人一人が心を磨いていった結果生み出されたものです。
心磨きが土台となっています。
僕たちは経済を通して心を磨き、心を磨くことで新しい経済を生み出し続けているのです。

みんなで分かち合う。

お金だけではなく個人の能力も喜びや悲しみ、様々な心も分かち合います。

それは安心でとても幸せな暮らしです(^-^)