ケア卒業生の学び

1ヶ月間の真学校受講生14名の中には、自然療法プログラム(通称ケア)の卒業生が6名います。その中でも、たかちゃんとわたるくんは昨年12月、そしてよしてるくんは今年の2月にケアを卒業したばかりです。

受講生はこの1ヶ月間、毎日日記を書き、2日おきに真学校長のいさどんに日記を提出することになっています。今日は初めての日記提出DAY。いさどんは朝から14人分の日記をじっくりと読み、丁寧にコメントを書いていきました。いさどんからの「日記の冒頭には、1ヶ月間の目標と、今までの人生で良かったことと悪かったことを書いて下さい」というリクエストを受けて、受講生それぞれの正直な想いが日記の中に綴られていました。

12年間の躁鬱を2ヶ月半で克服したたかちゃんは、ケア滞在中なかなか正直を出せず、自分と向き合うことから逃げてきましたが、生まれ変わり、人のために生きていくため、この1ヶ月間の真学校を受講することを決めました。そして、「僕の人生において今が分岐点です」と語るたかちゃんは、「1ヶ月間の目標」として次のように書いていました。

たかちゃん
たかちゃん

 「正直・素直・信じる」を徹底的にやっていく。出していく。その時の心の動きを知り、楽しむ。これまでいさどんからもらったコメントを意識して、実践していく。まずは良いかっこうしいをやめ、不安・恐怖な自分を認めて、そこを日々乗り越えていく。嫌だ・うっとする時は、思考パターンを知り、変化するチャンス。感情を離れて、客観的に自らの心と相手の心を知る。

それを受けていさどんは、「ポジティブな意気込みを感じます。やって下さい」とコメントしました。


 

わたるくんは8年間の鬱を1ヶ月半で克服し、ケア卒業後はこれまでのシェフとしての経験を活かし、ヘルパーとしてキッチンで淡々と作業をこなしてきました。「本当の意味でケア滞在を卒業するために1ヶ月間の真学校を受講します」と語るわたるくんは、「今までの人生で良かったこと・悪かったこと」として、次のように書いていました。

わたるくん
わたるくん

この質問で気がついたのですが、木の花に来て、物事に対する考え方が変わった私がいました。なので、今までの人生で良かったこと、悪かったことを区別する事はできず、その時の心の状態が全てを創り出していたので、具体的に書く事はできません。現在の心の状態は安定しています。

それに対し、いさどんは「深い捉え方ができています。その視点を大切にして、さらに育っていって下さい」とコメントしました。


 

最後に、12年間の鬱を1ヶ月で克服したよしてるくんですが、彼の卒業コンサートでいさどんは「今まで色々な人たちのケア担当をしてきましたが、今回のよしてるくんのケアは、途中経過だと思っています。通常ケア滞在というのは、その人やその家族の健全を図って進んでいくものですが、今のよしてるくんの全身からは道を探求する姿勢が漂ってきています。そういう意味で、心の探求の同志が一人現れたようにも思っています」と語りました。ケア滞在中に綴られたよしてるくんの日記は、「心の問答集」として近々公開される予定ですが、いさどんに勧められ、今晩のミーティングでよしてるくんは昨日の日記をシェアしてくれました。

よしてるくん
よしてるくん

ミーティング後、心のシェアをしたなかのんのことが気になって、なかのんがのりちゃんにテルミーをしてもらっている最中に肩を触って話しかけた。思ったことを伝えて、マッサージしてほしかったら言ってね、と言うと、じゃあしてもらおうかなと言ってきたので、暖炉の前に移動し、足をマッサージした。マッサージしながら、なかのんと色々と対話をした。そうしたら、なかのんの顔がほぐれてきて、自然とメンバーの人たちがなかのんの周りに来て、なかのんに色々声掛けをしていた。なかのんを中心とした、とても良い空間だった。この前いさどんにマッサージを頼まれて久しぶりにマッサージをやって以来、否定して捨てたものだった整体の技術が、いさどんによって拾われたと思った。捨てても捨てても、戻ってくるものは戻ってくるんだな。


たかちゃん、わたるくん、よしてるくんの真学校への参加を受けて、いさどんは次のように語りました。

「この1ヶ月間のプログラムを通して真の人間力を身につけ、自らの意志をしっかりと確立し、生きていく喜びに目覚めてもらうことが次のステージとなります。今回1ヶ月間の真学校は第1回目の開催となりますが、ケアを卒業した人が参加することは、とても大きな一歩になると思っています。そこに参加する14名の皆さんと共に場を創っていこうと思っているのですが、特にこの真学校前にこうやってケア滞在をして大事なことをマスターし臨む人たちは、この大切な歩みのパートナーだと思っています。共にしっかりとやっていきましょう。」

 

他者の喜びを自らの喜びとする菩薩(ブッダ)の道を歩み始めた人たちが、ここ富士山麓で続々と現れてきている今日この頃です。

 


第3日目:圃場見学&ファシリテーション講座&人格を学ぶ講座

セッション1:圃場見学

今朝は小雨が降る中、木の花ファミリーがどのように天然循環法を日常の暮らしに活かしているのかを感じるための見学がありました。

ガイドは畑隊のこうちゃん。

畑や田んぼ、鶏舎、配送センター、育苗センター、蜂小屋、しょうゆ醸造場などを見学。
木の花の田んぼと、すぐ隣にあるよその家の田んぼの土を、実際に触って違いを感じるということをしました。

白菜の畑でこうちゃんの説明を聞く受講生のみんな
白菜の畑でこうちゃんの説明を聞く受講生のみんな

農薬を使っているよその家の田んぼの土は、固くて、崩すとさらさらするのに対し、木の花の土は植物の根が絡みついており、ふわふわの土で、色も濃く、農に関わったことのない受講生も、明らかにその違いを感じることができたと、感動していました。


 

セッション2:ファシリテーション講座

午前2つ目のプログラムは、天然循環法・ファシリテーションの講座でした。

今年から、ファシリテーション講座も、天然循環ファシリテーションに変わりました。

基本的な論理と手法の話の後に、それに捉われない、直観に基づいたファシリテーションについての話になりました。

ここで、天然循環ファシリテーションについての解説スライドをシェアしますね。

天然循環法ファシリ

受講生は明後日から、木の花のファシリチームメンバーのサポートの元に、実際に木の花ファミリーのコミュニティ・ミーティングのファシリテーションの実習をする予定です。

 

セッション3:人格を学ぶ講座-序章 (報告:みかこ)

プログラムに変更があり、明日18日の予定の人生講座が今日に繰り上げになった。

人生講座はこの真学校の中でも重要な講座。いさどんが30歳の時に出会った「黄金の仏陀」から受け取った

名前とカルマの深遠な仕組みがここでは伝授される。カタカムナと出会って、益々名前の意味が深まった。ちなみにカタカムナでひもとくとナマエとは

ナ 成る。分身。質的転換。

マ 小さいマリが描く円軌道によって区切られた球空間。現象宇宙界。

エ 時軸が局部に限定されること。生きている間。

いさどんと美雅子で読み解いたのは、

「神の分身が質的転換して存在する時空間(とき・ところ)」

名前に、生まれる時空が示されているというのです。名前講座3で学ぶ地球暦「己読み」の目的と一緒ということです。

名前

序章はカタカムナの世界観をしっかりと学びました。音魂、数魂、言魂、型魂がカタカムナの世界の分類によって見事に整理されたのです。こんなふうに、カルマ読みも日々進化しているのです。

最後の15分で、いさどんに「どのようにカルマ読みがやってきたのか」語ってもらいました。

今まで黄金の仏陀はお釈迦様だと思っていたのですが、いさどんの中に入られたのは、実は大日如来だった事が今日のお話で解りました。大日如来は別の言い方をすると天之御中主大神のことだそうです。その黄金の光の中にお釈迦様も入っておられて、地上を生きる人々が、地上で生きながら経験を積んで、天に昇っていく道を示したのでしょうね。